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2008年 06月 30日
『絵巻水滸伝 第3巻〜血戦鴛鴦楼』ハイライト2)
絵巻水滸伝第二部がいよいよ連載開始しました。
現在、ウェブサイトでは第二部の第71話「浪子・前篇」の他に、第一部の「序曲」「第一回 王進」「最終回 結集百八星」が公開されています。
それ以外の回は、どうぞ書籍をご覧下さい。
第二部スタートに際し、第一部をハイライトシーンで振りかえってみましょう!


『絵巻水滸伝 第3巻〜血戦鴛鴦楼』ハイライト2)

 その時、視線がふと一人の女の上に留まった。
 やや離れた家の軒下に立つ、若い女。
 髪には一本の簪もなく、身につけているのは縁飾りもない薄い緑の粗末な着物だ。それなのに、その姿は群衆の中で際立っていた。
 濡れたような赤い唇。夜空を切り取ったように艶やかに輝く瞳。
 二人の視線が合い、絡まった。
 武松は、微かに笑った。
 女は、笑みを返さなかった。
 ただ、大きく目を見開いて、じっと武松を見つめているだけだった。
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絵巻水滸伝(第3巻)(第22回 潘金蓮より)

# by suiko108blog | 2008-06-30 00:34 | 絵巻水滸伝のススメ | Comments(0)
2008年 06月 29日
『絵巻水滸伝 第3巻〜血戦鴛鴦楼』ハイライト1)
絵巻水滸伝第二部がいよいよ連載開始しました。
現在、ウェブサイトでは第二部の第71話「浪子・前篇」の他に、第一部の「序曲」「第一回 王進」「最終回 結集百八星」が公開されています。
それ以外の回は、どうぞ書籍をご覧下さい。
第二部スタートに際し、第一部をハイライトシーンで振りかえってみましょう!


『絵巻水滸伝 第3巻〜血戦鴛鴦楼』ハイライト1)

 武松は吹きつける風を吸い込んだ。肩に、胸に力が溢れる。血まみれの肌は夕日で赤く輝いていた。
 拳が唸った。
 虎が跳ぶ。
「ウオオオォーッッ!!」
『絵巻水滸伝 第3巻〜血戦鴛鴦楼』ハイライト1)_b0145843_14739.jpg
 黄昏の景陽岡に、二匹の獣の雄叫びが轟き渡った。

絵巻水滸伝(第3巻)(第21回 景陽岡より)

# by suiko108blog | 2008-06-29 01:05 | 絵巻水滸伝のススメ | Comments(0)
2008年 06月 28日
★『絵巻水滸伝』WEB版予告編・69★
『絵巻水滸伝』第二部がついに再開いたしました。
WEB版の予告編で、第一部を振り返ってみましょう。
この予告編はWEB上のみに掲載され、順次、消えていったため、見たことのない方も多いのではないでしょうか。
数々の名文に彩られた“幻の予告編”、どうぞお楽しみください。
※各回の回数については、単行本化にあたって再編成をしているため、WEB版と実際の回数には違いがあります。(WEB版の第六十九回は、魁星出版絵巻水滸伝(第9巻)収録第六十回に相当します)

『絵巻水滸伝・六十九回 凶報』
★『絵巻水滸伝』WEB版予告編・69★_b0145843_316258.jpg
──巨星、墜つ!
志なかばにして、梁山泊頭領“托塔天王”晁蓋は死んだ。
「天よ地よ、照覧あれ」あの夏の日、七人の仲間と誓った“北斗の党”の、夢は終わった。

勝利を目前にしながらも、“怒れる山”に残された林冲、欧鵬たち。襲いかかる、女真の狩人。
「晁蓋殿は、死んではいません。よろしいか」
危急存亡の秋、“智多星”呉用が下した、悲しき決断。

金色の鷹が天に舞い、蒼き狼が地に狂う。主なき梁山泊の、運命や如何に──。


# by suiko108blog | 2008-06-28 03:16 | 絵巻水滸伝のススメ | Comments(0)
2008年 06月 27日
SUIKO108 クロニクル 人物編・王進(第1巻)
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『水滸伝』に最初に登場する百八星は“九紋竜”史進ですが、最初に登場する“好漢”といえば──多くの読者が王進を思い浮かべるのではないでしょうか。
王進は、皇帝直属の軍隊である、禁軍の棒術師範を務めていました。この禁軍教頭とは、武官としての地位は低いものの、兵士の中から特に武芸に優れた者が選ばれました。
 王進は兵士たちに棒術を教えながら平穏な日々を送っていましたが、ある時、新しく殿帥府太尉となった高キュウとの遺恨により、都を追われ、逃亡者となってしまいます。
 執念深い高キュウは王進の首に懸賞金をかけ、王進は宋国を当てどなく逃避行を続けます。そして、その途上に出会ったのが、全身に九匹の竜を刺青した若者──“九紋竜”史進でした。
 自己流の鍛練をする史進に、王進は希有の才能を見出します。史進もまた、王進の今までの師匠にはなかったものを感じ取り、月下に師弟の礼を取ります。
 その後、王進は史進を最後の弟子と決め、武芸十八般の神髄を伝授することになります。すでに自分の人生には何の希望もないことを悟っていた王進は、若い史進に自分の武芸、そして、あったはずの未来を託したのかもしれません。
 やがて史進がすべての武術を修めると、王進は史家に累が及ぶことを恐れ、再び逃亡の日々へ旅立っていきます。
 人格、武芸ともに優れた王進の印象は鮮明です。彼がいつ再登場し、どうやって梁山泊入りするのか、楽しみにしていた読者も多いでしょう。
 しかし、多くの人々が、好漢たちを梁山泊へ導くために登場し、そして去っていったように、王進もまた何処へか去り、二度と物語に現れることはありません。

  絵巻水滸伝(第1巻)

# by suiko108blog | 2008-06-27 01:49 | Suiko108 クロニクル | Comments(0)
2008年 06月 26日
『絵巻水滸伝 第2巻〜北斗之党』ハイライト(3)
絵巻水滸伝第二部がいよいよ連載開始しました。
現在、ウェブサイトでは第二部の第71話「浪子・前篇」の他に、第一部の「序曲」「第一回 王進」「最終回 結集百八星」が公開されています。
それ以外の回は、どうぞ書籍をご覧下さい。
第二部スタートに際し、第一部をハイライトシーンで振りかえってみましょう!


『絵巻水滸伝 第2巻〜北斗之党』ハイライト(3)
『絵巻水滸伝 第2巻〜北斗之党』ハイライト(3)_b0145843_036451.jpg
「あんたたち、魚はいらない?」
 肌も露な若い娘が現れたもので、作業していた人夫たちは手を止めて我がちに集まって来た。
「あたい、近くの村の者なんだけど、揚げ魚を売りに来たの。美味しいわよ」
「へえ、見せてみなよ」
 男たちはにやにやと阿姜を取り囲んだ。

絵巻水滸伝(第2巻)(第16回 智取生辰綱より)

# by suiko108blog | 2008-06-26 00:37 | 絵巻水滸伝のススメ | Comments(0)