2020年 12月 31日
方臘篇の完結、絵巻書籍出版のほか、海外版画集の出版と販売など、初めての試みもありました。 読者のみなさん、キノトロープのみなさん、人民文学出版社のみなさん、 すべての関わってくださる方々に感謝して、この2020年を終えたいと思います。 この年末、そして新年も、もしも辛いなと思う時があったら、 「水滸伝」を読み返してみてください。“絵巻”でなくても構いません。 梁山好漢108人、逆境に立ち向かわなかった者はひとりもいません。 哀しい時は泣き、笑いたい時は笑い、 二度と立ち上がれないような事があっても、立ち上がる……! 好漢たちは、いつもあなたのそばにいます。 来年も、ともに進んでいきましょう! /sui morishita 祝大家過個好年! ▲
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| 2020-12-31 00:00
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2020年 12月 30日
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| 2020-12-30 00:00
| 絵巻水滸伝
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2020年 12月 29日
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| 2020-12-29 00:00
| 正子公也の仕事
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2020年 12月 28日
いよいよ、今年もあと4日! 今年はみなさん、本当にがんばったと思います。 ここまでたどり着いた自分を大いに褒めてあげてくださいね。 そんな今年最後の「英語で好漢」は、子年とも丑年ともまったく関係のない、申年のオトコ! (あ、チームリーダーが“牛”?) 好漢のあだ名の英訳は、パール・バックの訳を基礎に、オリジナルを加えています。 英国在住の作家で、語学とセンスに優れた入江敦彦先生には、多大なご協力をいただきました。 英国……再び心配です! The Walking Star among the stars of earth Hanuman「ハヌマーン」 ▲
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| 2020-12-28 00:00
| Suiko108 クロニクル
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2020年 12月 26日
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() こうして振り返ってみると、やはりすべてコロナが関わってきていますね。 一時はどうなるんだろう……と不安もありましたが、窮すれば通じる……新しい方法を試すいい機会にもなりました。 なにもない出来ないようでいて、いつもより多彩になった2020年。 来年も冒険を恐れず、できることを、着実にやっていきます。 suiko108BLOGも、引き続き楽しい話題をお届けしていきますよ! ▲
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| 2020-12-26 00:00
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2020年 12月 24日
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| 2020-12-24 00:00
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2020年 12月 23日
『絵巻水滸伝 第二部 招安篇3』ハイライト(15) ▲
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| 2020-12-23 00:00
| 絵巻水滸伝のススメ
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2020年 12月 22日
書籍版『絵巻水滸伝』は、東方書店さん(神保町)、教文館さん(銀座)でも全巻取り扱っていただいています。 まずは実物を見てみたい、という方は、店舗に置いていただいていますので、手にとってご覧いただけます。 通販もご利用できますので、ぜひサイトを見てみてくださいね。 東方書店さんは、中国関係の書籍なら一番の品揃え。 専門書から同人誌まで、あらゆるジャンルが揃っています! https://www.toho-shoten.co.jp/ ただいま年末セール中!服飾関連書籍も充実していますよ。 教文館さんはキリスト教系の書籍や、ステキなクリスマスグッズも取り扱っています。 天使のオーナメントや、シュトーレンまで! この時期にぴったりですね。ぜひ覗いてみてください。 今年は書店もたいへんでした。 そんな中でも、場所をとる絵巻書籍を取り扱ってくださる両書店さんは、まさに“及時雨”……! ぜひご利用いただければと思います。 絵巻水滸伝第二部書籍と第一部書籍新装版のお求めはこちら! 被害に遇われた皆さまに、心よりお見舞い申しあげます。被災地の復興をお祈り致します。 ▲
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| 2020-12-22 00:00
| 絵巻水滸伝
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2020年 12月 21日
年末特別外伝、楽しんでいただけたでしょうか? 今年はいろいろありましたが、残すところあと10日で新年です。 このまま乗り切っていきましょう! さて、今日21日は二十四節気の「冬至」です。 一年のうち、夜が一番ながくなる日ですね。 宋代は冬至節が元旦と同じように重視されていて、人々は新しい着物を準備し、互いに訪問しあって祝ったそうです。 冬至を境に日が長くなっていくので、陰から陽に転ずる重要な日というわけですね。 冬至に1つ年をとる、という旧習もありますよ。 また、餃子や湯圓などのご馳走を食べて、一家団欒を愉しみます。 日本でも、南瓜を食べたり、柚子湯に入ったりしますね。 寒さも厳しくなり、積雪の被害も出ています。 部長はすでに冬休み!? ★今日は木犀と土星が大接近する天体ショーも見られますよ。★ 日没後の西の空を見上げてみてくださいね! 被害に遇われた皆さまに、心よりお見舞い申しあげます。被災地の復興をお祈り致します。 ▲
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| 2020-12-21 00:00
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2020年 12月 19日
(三) 村の魚探しは夜になるまで続き、隣の家の水缸がすべて割られところで、ひとまず終わった。 夜中、虎児は足音をしのばせて裏の畑に行った。 そして、缸に縄をかけ、背中に担いだ。水が入った缸は重かった。縄が肩に食い込んで、足がよろけた。少し水をこぼしたが、それでも岩のように重かった。 虎児は歯を食いしばり、缸をかついで歩き始めた。 ようやく寝静まった村を抜け、虎児は遠くの山裾にある深い淵をめざして歩いた。 背中で水がちゃぷちゃぷと跳ねるたび、心臓がドキリと鳴った。 村を離れ、野原の道に出るとほっとしたが、今度は缸の重みがに胸がつまり、体ごと土にめりこみそうだった。 それでも虎児は休まずに歩き続けた。 夜になっても蒸し暑く、汗がぽたぽたと道にこぼれた。 ぼんやりとした星明りをたよりに歩きながら、虎児はなんども眠りかけ、はっとしては、また歩いた。道は、どこまでも続いていた。 歩いているのも、夢の中のような気がした。 “天の魚を盗んだな!” 怒鳴り声に驚いて振り返っても、青白い道が続いているだけだ。 “なぜ母親を救わないのだ!” それも夢の声だった。 虎児はぎゅっと背負い縄を握りしめ、自分の足を励ました。 風の音や、草原を走る獣の気配、目に見えないなにかの声に追いかけられて、虎児はそれからは眠らずに歩き続けた。 そして、ついに、何年か前に李じいやと一度だけ行ったことがある深い淵に辿り着いた。その時よりも木が茂り、空気がひんやりと冷たかった。 藪をわけ、葉で頬を切り、虫に刺されながら岸まで下りると、鏡のように静かな水面がどこまでも広がっていた。 虎児は岸辺に缸を下ろし、石を拾った。 そのまま、しばらく動かなかった。 風もなく、星も見えず、ただ真っ黒な淵だけが、虎児をじっと見つめている。 虎児は、ぐっと腕に力をこめた。 そして、青い眼を見開くと、思い切り石を缸へと振り下ろした。 缸が音をたてて二つに割れ、その途端──あたりに、金色の光が溢れた。 虎児は思わず目を細めた。 満月が山から昇り、差し込む光で水面が金色に輝いたのだ。 そのまばゆい光の中へ、缸の中から大きな魚が飛び出した。 「あっ」 思わず叫んだ。あんなに小さかった茶色い魚が、いつの間にか缸いっぱいに育っていた。大きな魚は金色の鱗を光らせながら淵に飛び込み、やがて、ゆっくりと水面に浮かび上がった。青い目が、虎児をじっと見つめていた。 『たすけたから、たすけてやろう』 魚がしゃべった。 『だが、忘れるな。お前が人を殺したら、お前の命で返してもらう』 金色の魚は水面を蹴り、月光の中に跳ね上がった。 飛び散る滴がきらめいて、星のように虎児に降りそそぐ。 それは──とても、おそろしいほど、美しい光景だった。 額が冷たくて目を覚ますと、朝露だった。 虎児が朝日の中を一目散に走って家に帰ると、屋敷は大騒ぎになっていた。 家僕たちが、慌ただしく出入りしている。虎児は勇気をふるって、門をくぐった。 そして、すぐにその騒ぎが、母親が死んだためではなく、医者が来たせいだと知った。 県城の医者が誰も来てくれないのに業を煮やした父親は、もっと大きな州城まで行って、評判の名医がまだ寝ているところを背負ってきたのだ。父親が作っていたのは、柩ではなく、医者を担いでくる背負子だった。 寝間着のままの医者を担いで、父親は州城から村まで走り通した。まだ、全身から汗がぽたぽたと垂れていた。 家中が大騒ぎで、誰も、虎児がいないことに気づいていなかった。 母親の部屋を覗くと、医者は机で処方箋を書いており、母親は全身に鍼を打たれたまま、ばあやが作った瓜の酢漬けを食べていた。 それから、母親は医者の薬を飲み、瓜の酢漬けをぱりぱりと食べ、あとは昏々と眠り続けた。そうして、毎日少しずつ起き上がれるようになり、十日後には、また虎児の頭を撫でられるようになった。 父親は、州城の医者の薬を大量に買い、みなに分けた。 それから、村の疫病もだんだんと収まっていき、寒くなる頃には、誰も天の魚のことなど口にすることもなくなった。 ただ、村では魚を食べる者がいなくなり、翌年は病も出なかった。 絵巻水滸伝第二部書籍と第一部書籍新装版のお求めはこちら! 被害に遇われた皆さまに、心よりお見舞い申しあげます。被災地の復興をお祈り致します。 ▲
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| 2020-12-19 00:00
| 絵巻水滸伝・外伝
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