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2009年 10月 21日
★梁山泊の108人 其之六十八〜六十九
★水軍
時として梁山泊軍の勝敗を鍵を握る軍です。中国は古来「南船北馬」といわれ、北方は陸軍が中心でしたが、運河の整備などにより、水軍も不可欠の要素となりました。海外との貿易もさかんに行われ、造船技術や航海技術も発達します。梁山泊水軍も、水上戦はもちろん、物資人馬の輸送や、水中からの攻撃など、縦横無尽に活躍します。

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68★地進星“出洞蛟”童威
(ちしんせい しゅつどうこう どうい)







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69★地退星“翻江蜃”童猛
(ちたいせい はんこうしん どうもう)




兄の童威はあだ名を“出洞蛟”──「洞を出る蛟」。“蛟”とは、時を経て竜となる水蛇のこと。弟の童猛はあだ名を“翻江蜃”──「江をかき回す蜃」。“蜃”とは、蜃気楼を吐くという大蛤。“蛟”も“蜃”も水に棲む妖しい霊獣である。
江州の出身の孤児で、琵琶亭の女将・樊慧鳳に育てられた。掲陽嶺をしきる李俊にとっては弟分。宋江を救おうとした李俊について、梁山泊に加わった。泳ぎが達者で、舟も漕げる童兄弟は梁山泊でも水軍に配属され、戦闘では常に李俊に従う。
勇ましい名前のわりにはと口数も少なく、李俊の影に隠れて余り目立つ存在ではない。しかし、兄の童猛がクールなようで熱血漢、弟の童威がぼんやりしているようで結構しっかりしている……といった個性も実はある。
他の水軍連中が個性的すぎるのだろう。


「絵巻水滸伝」(第二部)連載中! キノトロープ/絵巻水滸伝

by suiko108blog | 2009-10-21 03:27 | 絵巻水滸伝人物名鑑【梁山泊】 | Comments(4)
2009年 10月 20日
★好漢なまえ辞典(12)
好漢たちあだ名は、中国語でどんなふうに呼ぶのでしょう? またその意味は?

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朱仝

Zhu Tong
【ジュー・トン】




「仝」は「同」と同じ意味です。姓のほうの「朱」ですが、南宋で一世を風靡した朱子学もまだ起こっていませんし、朱元璋が明朝を建てるのももっと先ですから、宋代にはまだ注目される姓ではなかったかもしれません。でも、「水滸伝」が小説として成立した明代には、「朱」はかなり高貴な姓として受け止められていたかもしれませんね。



「絵巻水滸伝」(第二部)連載中! キノトロープ/絵巻水滸伝

by suiko108blog | 2009-10-20 01:37 | Suiko108 クロニクル | Comments(0)
2009年 10月 19日
★梁山泊の108人 其之六十五〜六十七
★水軍
時として梁山泊軍の勝敗を鍵を握る軍です。中国は古来「南船北馬」といわれ、北方は陸軍が中心でしたが、運河の整備などにより、水軍も不可欠の要素となりました。海外との貿易もさかんに行われ、造船技術や航海技術も発達します。梁山泊水軍も、水上戦はもちろん、物資人馬の輸送や、水中からの攻撃など、縦横無尽に活躍します。

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27★天剣星“立地太歳”阮小二
(てんけんせい りっちたいさい げんしょうじ)








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29★天罪星“短命二郎”阮小五
(てんざいせい たんめいじろう げんしょうご)








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31★天敗星“活閻羅”阮小七
(てんぱいせい かつえんら げんしょうしち)




水軍を率いる三兄弟である。長兄の阮小二はあだ名を“立地太歳”。“立地”とは「すぐさま」の意味、“太歳”は災いをもたらす星の名前である。「すぐにやって来る災いの星」の意か。石碣村の生まれの漁師だが、闇商売に手を出したこともある。
次兄の阮小五はあだ名を“短命二郎”。「長生きできない次男坊」だが、あるいは「人の命を短くさせる」のかもしれない。漁師の時分から母親のかんざしを持ち出して賭場に通うなど、兄弟の中では一番の極道者だった。
末っ子の阮小七はあだ名を“活閻羅”──すなわち「この世の閻魔」である。阮三兄弟の末弟だが、打てば響く明敏な性格で、中ではもっとも目端がきく。
三人は故郷の石碣村で漁師を生業としていたが、良い漁場であった王倫ら梁山泊に賊が立てこもるようになったため、漁ができなくなってしまった。面白くなく思っていたところ、旧知の“智多星”呉用から“托塔天王”晁蓋とともに十万貫の生辰綱を奪う計画をもちかてられる。義心あつい三兄弟はこの話にのり、やがて晁蓋とともに梁山泊に身を投じることとなった。梁山泊の水軍では石碣村はじめ梁山泊周辺の漁師たちを率いて戦う。大きな戦船を操ることの被い江州勢とは対照的に、小舟で機動力を発揮する部隊である。
呉用曰く、“文字はひとつも知らないが、義侠心にあつく、曲がったことは大嫌い、勇敢で立派な男たち”だ。


「絵巻水滸伝」(第二部)連載中! キノトロープ/絵巻水滸伝

by suiko108blog | 2009-10-19 02:33 | 絵巻水滸伝人物名鑑【梁山泊】 | Comments(0)
2009年 10月 18日
★好漢なまえ辞典(11)
好漢たちあだ名は、中国語でどんなふうに呼ぶのでしょう? またその意味は?

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李応

Li Ying
【リー・イン】




あまり特徴がないところが、鷹揚な大人である李応の雰囲気に合っていると言えば言えるのですが。李は中国でも一番多い姓のひとつ。栄華を誇った唐朝の皇室の姓と同じですから、唐代に皇族が果てし無く増えていたら、宋代はいっそう李姓が増えていたことでしょう。「応」の意味は、応じる、答える、引き受ける、順応する、対応する……改めて見ると、李応にぴったりですね。


「絵巻水滸伝」(第二部)連載中! キノトロープ/絵巻水滸伝

by suiko108blog | 2009-10-18 02:36 | Suiko108 クロニクル | Comments(0)
2009年 10月 17日
★梁山泊の108人 其之六十四
★水軍
時として梁山泊軍の勝敗を鍵を握る軍です。中国は古来「南船北馬」といわれ、北方は陸軍が中心でしたが、運河の整備などにより、水軍も不可欠の要素となりました。海外との貿易もさかんに行われ、造船技術や航海技術も発達します。梁山泊水軍も、水上戦はもちろん、物資人馬の輸送や、水中からの攻撃など、縦横無尽に活躍します。

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30★天損星“浪裏白跳”張順
(てんそんせい ろうりはくちょう ちょうじゅん)




体が練絹のように白く、泳ぎに長け、七日七晩も水に潜っていることができる。水の申し子であり、あだ名は“浪裏白跳”──「波間の白魚」。“船火児”張横の弟である。
かつては兄の張横とともに闇の渡し船をして荒稼ぎをしていたが、兄より先に足を洗って堅気になり、江州の魚河岸で漁師たちの元締めとなった。
ある時、無理やり魚を奪おうとした“黒旋風”李逵と争った縁で宋江と知り合い、やがて江州勢とともに梁山泊へ合流する。
血気盛んな水軍の中では慎重派で、宋江、呉用の信頼もあつい。決断力に優れ、知恵も回り、必要とあれば思い切ったことも平然とやってのける。水戦においても、梁山泊の切り札的な男なのである。


「絵巻水滸伝」(第二部)連載中! キノトロープ/絵巻水滸伝

by suiko108blog | 2009-10-17 03:07 | 絵巻水滸伝人物名鑑【梁山泊】 | Comments(0)
2009年 10月 16日
★好漢なまえ辞典(10)
好漢たちの名前は中国語で、どんなふうに呼ぶのでしょう? またその意味は?

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柴進

Chai Jin
【チャイ・ジン】




史進に王進……「進」は、この時代に流行った名前なのでしょうか。「水滸伝」はもともとは講談で耳から聞くものでしたので、文字を知らない聴衆が、はたしてこの「Jin」を全部「進」と思っていたかは分かりませんだが。
「Jin」には、金、津、錦、謹、瑾、晋など、名前にするにはいい文字がたくさんあります。時代差や方言などによる発音の幅を広げれば、もっと適応する文字は増えるでしょう(四川方面では、現在も「Jin」と「Jing」は同じに発音します)。中国語の古文で、しばしば同じ人の名前が別の字で表記されることがありますが、それは、そういう理由なのです。


「絵巻水滸伝」(第二部)連載中! キノトロープ/絵巻水滸伝

by suiko108blog | 2009-10-16 10:38 | Suiko108 クロニクル | Comments(0)
2009年 10月 15日
『絵巻水滸伝/第80回「陰謀・後篇」』本日公開!
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 「このたび、梁山泊は天子の軍となった──」
 ついに宋江、呉用ら首脳は“招安”を受け入れた。賊威天下に聞こえた梁山泊軍は、ここに、賊軍から官軍となったのである。

「去りたい者は、ここで梁山泊軍を去ってよろしい」
 天に応じて生まれ、星に導かれ、集いし百八の星の子たち。彼らの夢は、運命は、永遠に共にあるのではなかったのか。
 迷い、悩みながらも、彼らは自らの道を選択する──自由とは、なにか。

 仲間との別れ、家族との別れ。
 留まる者と、去りゆく者。
 ── 梁山泊に、最後の夜がやってきた。

『絵巻水滸伝/第80回「陰謀・後篇」』公開中! キノトロープ/絵巻水滸伝

by suiko108blog | 2009-10-15 10:40 | 絵巻水滸伝 | Comments(8)
2009年 10月 14日
★三国志パスケース
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「日本戦国絵巻パスケース」企画にあたり、絵巻水滸伝のほか、三国志でも試作品が作られました。
こちらは「曹操パスケース」
林冲は白いケースでしたが、こちらは黒ケース。華やかでかっこいいいいですね。
サンプルなので今のところ販売の予定はありませんが、ギフトショーでも人気が高かったということなので、要望が高ければあるいは……?

※「日本戦国絵巻パスケース」はまずは東京、上野などのJR主要駅で販売されるとのことです。詳細は分かり次第お伝えいたしますので、どうぞお楽しみに!!

by suiko108blog | 2009-10-14 01:47 | イベント・グッズ | Comments(0)
2009年 10月 13日
★好漢なまえ辞典(9)
好漢たちの名前は中国語で、どんなふうに呼ぶのでしょう? またその意味は?

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花栄

Hua Rong
【ホァ・ロン】




颯爽として快活な“小李広”にぴったりの、まさに華やかな名前です。文句なしですね。108人の中で、一番、人と名前が一致しているかもしれません。花栄の妹の花宝燕が、“小木蘭”と呼ばれることがありますが、老父の身代わりとなって出征した男装の麗人“木蘭”の姓も「花」です。そういえば、楊雄のあだ名のもとになった関索も、「花関索」と呼ばれます。これは、武術の達人「花先生」の薫陶を受けたことに因るのですが、「花」という姓は、華々しい伝説の若武者のイメージを想起させますね。


「絵巻水滸伝」(第二部)連載中! キノトロープ/絵巻水滸伝

神田小川町『歴史時代書房 時代屋』さんより【緊急告知!】 今、学陽書房「人物文庫」をご購入のお客様に≪正子公也デザイン 時代屋オリジナル限定ブックカバー≫を差し上げます!

※「長宗我部元親」ブックカバー
※「蒲生氏郷」ブックカバー

by suiko108blog | 2009-10-13 04:03 | Suiko108 クロニクル | Comments(0)
2009年 10月 12日
★馬祖廟
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馬は正しくは(女+馬)という字です。(女+馬)祖はマソと読みます。
世間では三連休ですね。当ブログにはお休みはありませんが、ちょっと旅行気分を味わいましょう。
こちらは、横浜中華街にあるマソ廟です。
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マソとは、中国では航海の安全を守ってくれる、たいへん有名な神様です。
中国の他の多くの神様と同じように、マソも北宋の初め頃に実在した女性です。姓は林、生まれても泣き声をあげず、「林黙娘」と呼ばれました。成長して術を学び、父と兄の海難を予言して以来、巫女として信仰を集めますが、若くして亡くなりました。
以後、航海の女神として祀られ、たびたび航海の安全や海難事故などに霊験を顕しました。そのため、宋代以降現代に至るまで、「天后」とも呼ばれて熱心に信仰されています。海を渡って外国へ旅立つ華僑も、必ず航海にマソを伴い、定着した土地に祀ります。ですので、世界中の中華街でマソ廟が見られます。
梁山泊はまだ海には出ませんが、南方の福建ではすでにマソが信仰されていましたので、江南出身の水軍の中には信仰している人がいるかもしれませんね。

by suiko108blog | 2009-10-12 02:42 | Comments(0)