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2008年 11月 09日
水滸傳絵詞之十三 『没遮ラン 穆弘』
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 揚子江“三覇”のうち、掲陽鎮(けいようちん)に一覇をなすのが、この穆弘と穆春の兄弟です。宋江たちに縄ばりを荒され面子(メンツ)を潰された穆春は、屋敷に逃げ帰ると大声で怒鳴ります。「兄貴、兄貴、起きてくれッ」。“没遮ラン”──さえぎるものなし。任侠の風・長者の風有り。表の喧騒に、遅い昼寝から目覚めた穆弘は、のそりと重い腰を 上げました。

絵巻水滸伝(第5巻)』より『没遮ラン 穆弘(ぼっしゃらん ぼくこう)』※ランは「手偏に闌」です。

                              絵と文★正子公也
*『絵詞』は1996年に描いた水滸伝人物画約20点に添えられた、正子公也の文章を当時のまま、掲載しました。(初出;光栄刊「水滸伝」好漢ファイル)

by suiko108blog | 2008-11-09 02:41 | 水滸傳絵詞 | Comments(0)


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