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2008年 10月 04日
★『“宋江三十六人賛”之二十一』
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北宋時代、梁山泊に集まった好漢たちの物語は、はじめから今の「水滸伝」の形をとっていたわけではありません。
『宋江三十六人賛』は、『水滸伝』の誕生に先駆けて、南宋時代(1127〜1279)に書かれた宋江ら三十六人の仲間を讃える文章です。もともとは画がついた“画賛”でしたが、画は散逸して、今では文章だけが残っています。
古文なので訳すのは大変に難しいのですが、一人ずつ紹介していきましょう。南宋時代の梁山泊にはどんなメンバーがいたのか、そして、彼らはどのような人物としてイメージされていたのでしょう。
※訳文はあくまで素人の推測・想像です。多少とも合っているのかどうか、まったく分かりません。識者のご教示をお待ちしています!



小旋風柴進

  風有大小(風に有り大小)
  黒悪則惧(黒悪則ち惧る)
  一【口意】之徴(一【口意】之徴)
  香満太虚(香満す太虚)
   ※【口意】は一文字で、「ああ」と嘆く意

「風に大小有り、黒悪を則ち惧る、一【口意】の徴、香は太虚に満つ」

水滸伝では第十位の好漢である、貴公子“小旋風”柴進がようやく登場です。あだ名は同じ“小旋風”、ですが、このあだ名の意味は水滸伝にも説明がなく、由来が「謎」とされています。
“宋江三十六人賛”では“黒旋風”李逵のすぐ後に登場し、あだ名も“黒旋風”と“小旋風”……水滸伝でも李逵が柴進の屋敷に寄宿したり、一緒に高唐州に出掛けたりと、対照的な人物のわりには縁のある二人ですが……。二人の過去に一体なにが?

文章の意味をSUIKO108的に超解釈(?)してみると、

「風には大と小があり、恐ろしいのには黒いのと悪いのがいる。つまり“黒旋風”李逵と“小旋風”柴進だ。「ああ!」と叫ぶ誰かの悲鳴が聞こえれば、たちまち魂はあの世に吹っ飛び、弔いの線香の煙が天地に満ちる」

想像をたくましくすると、こんな感じでしょうか。柴進様、もとは李逵とコンビを組んで悪行三昧……世間では“小李逵”のように恐れられていたことになってしまいます。まるで李逵と鮑旭のようですね。
それが、たまたま姓が後周世宗と同じ「柴」だったため、大出世を遂げたのかもしれません。だとしたら……柴進のために、ちょっと内緒にしておきたい話ですね。

by suiko108blog | 2008-10-04 00:33 | Suiko108 クロニクル | Comments(0)


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