天下に“浪子”と呼ばれる男が二人いた。
梁山泊は天晃末座の星──“浪子”燕青。いまひとりは、時の大宋国皇帝“浪子”趙佶、後世、“徽宗”の名で知られる第八代皇帝である。
『梁山泊、四方を騒動し、公然として府州に至り、庫蔵を脅かす。官軍これを制することあたはず。』
“浪子”天子この旨を聞こし召されて曰く、
「梁山泊を招安せよ」
“招安”──“罪を赦して官軍となす”
揺れる梁山泊。はたして宋江の決断は、そして“招安”の行方は──第73回「天意」、乞うご期待!
※文中の「天晃」は、正しくは
です。
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キノトロープ/絵巻水滸伝)