『絵巻水滸伝』第二部がついに再開いたしました。
WEB版の予告編で、第一部を振り返ってみましょう。
この予告編はWEB上のみに掲載され、順次、消えていったため、見たことのない方も多いのではないでしょうか。
数々の名文に彩られた“幻の予告編”、どうぞお楽しみください。
※各回の回数については、単行本化にあたって再編成をしているため、WEB版と実際の回数には違いがあります。(WEB版の第七十一回は、魁星出版
絵巻水滸伝(第9巻)収録第六十二回に相当します)
『絵巻水滸伝・七十一回 白浪万里』
“魔王”とその眷属、梁山泊に降る──。
一難は去った。しかしこの時期、梁山泊の夜はあまりに暗く、長い。
──宋頭領、己に病重く旦夕に死を待つのみ。
“紫の髯”の男を探して、蘇州へと旅立った“浪裏白跳”張順は、そこで意外な真実を知る。
“紫の髯”の男──。
「伝授の芸、人の敵する無く、安驥、年来神力あり。或は薬を下し、或は針を用い、未だ曾て驗あらずを云うことなし。真に伯楽が才と等し、此人もと西の国の民にして、瞳碧く、髯赤く、これ故に渾名を紫髯伯と号す」
その名を、皇甫端。舞台は遙か江南の地へ。藍蛇の毒に冒された宋江、彼を救う術は、果して──。
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