『絵巻水滸伝』第二部がついに再開いたしました。
WEB版の予告編で、第一部を振り返ってみましょう。
この予告編はWEB上のみに掲載され、順次、消えていったため、見たことのない方も多いのではないでしょうか。
数々の名文に彩られた“幻の予告編”、どうぞお楽しみください。
※各回の回数については、単行本化にあたって再編成をしているため、WEB版と実際の回数には違いがあります。(WEB版の第六十九回は、魁星出版
絵巻水滸伝(第9巻)収録第六十回に相当します)
『絵巻水滸伝・六十九回 凶報』
──巨星、墜つ!
志なかばにして、梁山泊頭領“托塔天王”晁蓋は死んだ。
「天よ地よ、照覧あれ」あの夏の日、七人の仲間と誓った“北斗の党”の、夢は終わった。
勝利を目前にしながらも、“怒れる山”に残された林冲、欧鵬たち。襲いかかる、女真の狩人。
「晁蓋殿は、死んではいません。よろしいか」
危急存亡の秋、“智多星”呉用が下した、悲しき決断。
金色の鷹が天に舞い、蒼き狼が地に狂う。主なき梁山泊の、運命や如何に──。