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2021年 11月 23日
英語で好漢(104)
冷たい雨が降るようになり、冬が近づいてきています。
こうなると、もう毎日“鍋”です。
白菜をクタクタになるまで煮てから、お好みの具材をバンバン投入していきます。
味は豆乳やキムチが特に温まっていいですね。
具材は冷蔵庫にあるものを適当に……。
その日の気分で自由自在にアレンジできるのがお鍋のいいところです。

彼の店でも、南方風味の美味しい鍋料理が出てきそうですね。
ということで、今日は比較的安全!?なお店の大将です!


The Inferior Star
among the stars of earth
The Lightning「ザ・ライトニング」

ズバリ「雷光」「地劣星 活閃婆 王定六」です。
英語で好漢(104)_b0145843_17222994.jpg
日本だと雷公は虎皮パンツの鬼ですが、“婆”の字がついているように、中国では雷の神様は女子なんです。
でも老女の意味はありません)
素早い身のこなしが稲光のようなので、このあだ名がついたと推測されますが、王定六、意外と線の細い男だったのかもしれませんね。
そういえば、日本にも「稲妻」という呼び方がありますね。
昔の人は雷と稲が結びついて、お米が実ると考えたようです。(稲光ともいいますね)

梁山泊には、もうひとり雷関連のあだ名を持つ好漢がいますね。
そう、“霹靂火”です。
秦明はゴロゴロと轟きながら落ちまくる雷のイメージですが、王定六は雲の中でピカピカと閃いている感じかな?



He was the hundred and fourth companion.
He has a pub in the north of the Liang-Shan Helikon.
He worked organising banquets and gathering information.
He could run very fast, like his nick name 'The Lightening'.
Originally he was barman in his father's pub by the Never-End river in Jian-Kang city.
One day he met 'Jack the White Wave' who was in the middle of his journey to see An 'The Pharmacon'.
Jack the White Wave' seemed attractive to him so he decided to leave his small pub and become a member of the Liang-Shan Warriors.
His legs were useful on many battlefields. He was killed by a poisoned arrow at the Dark Guru War.


※『絵巻水滸伝』の好漢のあだ名の英訳は、パール・バックの訳を基礎に、絵巻オリジナルを加えています。
英国在住の作家で、語学とセンスに優れた入江敦彦先生には、多大なご協力をいただきました。


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我々は決して負けない!! All Men Are Brothers      梁山泊一同

被害に遇われた皆さまに、心よりお見舞い申しあげます。被災地の復興をお祈り致します。




by suiko108blog | 2021-11-23 17:22 | Suiko108 クロニクル | Comments(8)
Commented by 雲海 at 2021-11-23 22:01 x
こんばんは。
王定六のくれた肉まんが花和尚を救った・・・。
いい話だと思いました。四海兄弟の心を地で行きますね。
このひとの居酒屋も行きたいですねぇ。コロナで当地の
居酒屋も大分空洞化しましたが、復活をなんとかして
欲しいと思うこの頃でございます。
定六の兄いはフットワークが軽いですから、こういう時
さっと戻って店を出してくれてそうに思いますヨ。
PS
雷もう一人見つけました。人工雷ですがね、轟天雷。
Commented by しろうさ at 2021-11-24 06:11 x
「劣」と「婆」……文字のイメージでちょっと損しているような気がします。とはいえ当時の価値観や他の国の文化について理解があるとはいえないので、まだまだ勉強不足だなぁと先日、「古代中国の24時間」という本をポチっとしました。
「轟天雷」さんもぱっと出てこなかったので反省……断じて老化ではありません!
Commented by suiko108blog at 2021-11-25 11:03
> 雲海さん
まずは、凌振!ゴメン!
実はあまり雷のイメージがなく……どちらかというと花火?
雲海さん、さすが!きっと好漢たちも頼りにしていますよ。
さくなってきて、肉まんも美味しい季節ですね。
ほかほかの肉まんを見ると、王定六を思い出します。
屋台をひく姿が似合いそうな王定六です。
(昔?はおでんとか、ラーメンとか屋台が巡ってきましたよね)
近所に来ていたおでんやの主人は、ひょろりと背が高くて、ちょっと王定六っぽかったかも。何十年も前のことなのに、プラスチックの芥子入れや、小窓に描かれた竹の絵を妙に鮮明に覚えています。
Commented by suiko108blog at 2021-11-25 11:06
> しろうささん
しろうささんは勉強熱心ですよ!
その本もとても面白そうだったので、早速、注文させてもらいました。
suiko108は長いコロナ自粛で脳の方がボンヤリしてきたので、そろそろカツをいれないと!と思っております。

Commented by しろうさ at 2021-11-27 10:16 x
「古代中国の24時間」は舞台が古代中国なので、ちょっと違うかも知れませんが、仮に私がタイムスリップ(?)したとして、偶然に宋江様に出会い(え?なぜ宋江様かって?一番ぱっと見てわかりそうだからです。中心人物で色が黒くて背が小さいなら間違いなく←既にかなり失礼)「宋江様!」と呼びかけた瞬間に「失礼な奴め!」とボコボコにされる可能性のほうが高そうです。
(初対面で字も名前も呼ばないほうがいいとなると、「老師」とか「卿」と呼びかけるべきか……など考えているうちにやっぱり「何か変な奴がいるぞ!」とボコボコにされる可能性が)
Commented by 雲海 at 2021-11-27 21:40 x
こんばんは。
私も「古代中国の24時間」購入してきました。こういう切り口の本は古代中国という時代では珍しいですよねぇ。
図版、写真も結構あっていい感じですよ。
名前の呼びかけがムズカシイとなれば、水滸の兄い達なら
渾名で読んでみますかね。
「そこに行くのは黒旋風の大兄いでは?」

>屋台をひく姿が似合いそうな王定六です。
昔、少年時代。夜釣りしてたころは港に来てたんですよねぇ。今はど~かな~。
居酒屋連中の中でも、フットワークの軽い王の兄貴ですな。さすが、雷光~。
Commented by suiko108blog at 2021-11-28 21:00
> しろうささん
早速、本が届きました!
ペラペラとめくっただけでも、とても面白そう。読むのが楽しみです。
そうですよねぇ……林教頭とか、花将軍のように、わかりやすい役職があればいいのですが……。
『宋大哥! 久仰大名!』と包拳しておけば、とりあえずイケる!?
いざという時のために(!?)練習しておきましょう!
Commented by suiko108blog at 2021-11-28 21:09
> 雲海さん
そうそう、楊林が戴宗を「神行太保!」と呼び止めるシーン、かっこいいですよね。
好漢を呼び止める……いかにも水滸伝らしくて憧れます。

夜釣りに屋台!これはすばらしいシチエーションですね、おでんでも、ラーメンでも素敵!
冬なんかたまりません。釣りより、そちらに入り浸りになりそうです。


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