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2021年 06月 18日
絵巻水滸伝人物名鑑[完全版]其之四十五
★梁山泊の108人 其之六十一_b0145843_05703.jpg



 第99位 地醜星“石将軍”石勇
(ちしゅうせい せきしょうぐん せきゆう)

あだ名の“石将軍”とは、民間の辟邪の神の名前である。
これを置けば、魔が避けて通るという。
彼は、もとは漂泊の賞金稼ぎであり、動きは敏捷で、縄票の名手でもあった。
平生は言葉を発すること少なく、感情を現すことのない男だったが、
かつて恩を受けた宋江には身に代えても忠義を尽くすと誓っていた。
情報収集能力に長け、また人の隠れた善悪をよく見抜くことができた。
その姿は綺羅星のごとき好漢の中では目立たなかったが、
その存在は影のごとく常に梁山泊を見守っていた。
彼は梁山泊に邪を忍び込ませぬための寡黙な石の守り神となろうとし、
それを貫き、最期はついに石敢当となったのである。

★『石敢当の物語』はこちら!




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我々は決して負けない!! All Men Are Brothers      梁山泊一同

被害に遇われた皆さまに、心よりお見舞い申しあげます。被災地の復興をお祈り致します。



by suiko108blog | 2021-06-18 00:00 | 絵巻水滸伝人物名鑑[完全版] | Comments(4)
Commented by 中道 at 2021-06-19 21:55 x
こんばんは、お疲れ様です、梁山泊社、諜報部に入りたい自分としては、石将軍は手柄を競いたい同僚でありライバルになりたい一人であり、
そして彼も烏蘭姉さんともライバルの関係でしたね、石敢当の物語はいつか読んでみたいと思っていましたが書いておられたんですね、
2007年ですか、忘れてしまっていたのかな、魔物を封じる石敢の伝説は、おかしな物を梁山泊に入れるわけにはいかないと言った石将軍の、
石勇は、死んで、石敢当になったのだー時遷は、なぜかそう思もった。と新たな石敢当の伝説の誕生だったんですね。
Commented by 雲海 at 2021-06-19 22:05 x
こんばんは。
石勇ですねぇ。
こういうひとを見ると思い出す言葉がありまして、
陰徳というものですね。人間目につくものばかりだけでは
足りない気がするんですよねぇ。石敢当のような素朴な
路上にあるものに彼の存在を見出す。何とも味わい深い
ですよねぇ。
PS
友人が絵巻水滸伝とうとう5巻目いきました。
個人的にここがターニングポイントのように思います。
何せここで花栄、秦明はじめ江州まで行きます。
怒涛の好漢ラッシュと言うべき5・6巻!
逆にここを読めればラストまで行ける!
・・・すいません、取り乱しまして。
Commented by suiko108blog at 2021-06-20 13:04
> 中道さん
目立たないのに、不動の存在感のある男……それが石勇ですね。
猫の姐御との対決も、ある意味、影に生きる“同類”の部分があったのかもしれません。
きっと諜報部でも、無名の鶏狗たちに慕われていたでしょうね。
ふだんは愛想がないんだけど、失敗した時は人知れずかばってくれたり、課長に叱られて飯抜きの時もこっそりオニギリを置いていってくれるんです。
石勇、梁山泊と宋江のための石敢当に徹した一生でしたね。なかなかできることではないですよ……。
Commented by suiko108blog at 2021-06-20 13:10
> 雲海さん
ふと目にした小石や野花、路傍のささやかなものたちの存在感……いいですね。
英雄豪傑だけでなく、そういった好漢たちが大勢いるのことこそ、梁山泊の魅力だと思うのです。
そして、お友達!
すごい、頑張って読んでくれているんですね。
楽しんでくれているなら、ほんとうに嬉しいです。そうそう、このあたりは一つの山ですよね。
水滸伝作品でも、祝家荘あたりで終わっているのが多かったりするし……。
ぜひ第一部を完走し、第二部までいってほしい!
雲海さん、よろしく頼みましたよ!
(原典の宋江も、こうやって仲間を集めて……?)


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