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2021年 06月 16日
英語で好漢(86)
“四海兄弟”の旗を掲げ、世界へ乗り出そう『絵巻水滸伝』!
好漢に国境なしの信念のもと、今週も粛々と訳していきますよ。

『絵巻水滸伝』の好漢のあだ名の英訳は、パール・バックの訳を基礎に、絵巻オリジナルを加えています。
英国在住の作家で、語学とセンスに優れた入江敦彦先生には、多大なご協力をいただきました。

それでは、今週の好漢は──「けちくさいお人」だの「すみっこぐらし」だの「いつ虎を打ったの?」だの……

The Lonely Star
among the stars of earth
The Tiger Fight「ザ・タイガー ファイト」

いいんです、彼は立派ではなくても、精一杯、生きてきたんですから。
「地僻星 打虎将 李忠」よ、恥じることはないぞ!
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──と、今なら魯智深だって言うでしょう。
李忠に足りなかったのは、きっと「勇気」と「自信」です。
史進の師匠になったり、道場を立ち上げようとするくらいの腕前はあったし、翠蓮を助けたい気持ちもあったんです。
しかし、自信がなくて逃げたり、勇気がなくて諦めてばかり。
李忠はずっと自分の中の“虎”と戦い、負け続けていました。
そして、魯智深から自信を、史進から勇気を貰い……いや、自分にもちゃんとそれがあったことを、思い出します。
「“打虎将”李忠だ──覚えておけ!」
そう叫んだ時、彼はとうとう“虎”に勝ったのです。


He was the eighty sixth companion and a sergeant in the infantry.
Soldiering was his family business.
His nick name was 'The Tiger Fight'.
He left his family to find a common place, he descended into chiropractic.
He demonstrated that his ability to fight with a club was genuine and he taught 'Nine Dragoned' how to use it.
He became involved in 'The Tattooed Monk's trouble in Wei state.
He beat 'Little Tyrant' and became Head of the Peach-Blossom villains during the days when searches were made for identified criminals.
He joined forces with 'The Tattooed Monk' against 'The Twin Bludgeons'. But, he finally decided to give up his fortress and join the Liang-Shan Warriors.
He died at the battle of Shiny Cliff barrier during the Dark Guru War.



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我々は決して負けない!! All Men Are Brothers      梁山泊一同

被害に遇われた皆さまに、心よりお見舞い申しあげます。被災地の復興をお祈り致します。




by suiko108blog | 2021-06-16 00:00 | Suiko108 クロニクル | Comments(4)
Commented by 雲海 at 2021-06-16 22:08 x
こんばんは。
絵巻水滸伝、ちょっと味わいながら読んでますので
感想は次回に書きます。
で、李忠! 
すみっこぐらしはちょっとツボでした。
でも、The Lonely Star
これ、むちゃ格好いい星に聞こえますよ。
好きなシーンは呼延灼戦で氷の上を棒で探りながら
渡っていった。後姿がいいですよねぇ。
最期の方蠟篇でも最期は屈指の恰好よさの
散り方だったように思います。
李忠は絵巻水滸伝で花開いたように思います。
Commented by suiko108blog at 2021-06-17 14:43
> 雲海さん
すみっこぐらし……ツボっていただいて嬉しいです!
うっかり思いついてしまったら、頭から離れません~。
ロンリー・スター、確かに!80年代ポップスっぽいですね。さびれたバーで、ちょっと背中を丸めてショットグラスでウィスキー?そんな雰囲気です。
シブい男は背中で語りますからね。
じっと、自分で自分をダメだと思っていた李忠……等身大の好漢の姿でした。
Commented by 中道 at 2021-06-18 01:03 x
こんばんは、お疲れ様です、あ!「お前は”からっぽ”、俺は”すみっこ”」のまくらではじまる、
ぼやき漫才コンビ”桃花山”の李さんじゃありませんか 笑 このあとは相方の周さんも登場しますかね、
でもね自分もしょぼくれたおっちゃんになって、あの時もう一歩前にでる勇気があれば、
あの時ゆるぎない自信が持てればと思う場面がいくらでもあったなと、だからこそ李忠殿には共感できるし、
彼の成長物語そして雄々しい最後をみたくて、絵巻水滸伝を何度も何度も繰り返し繰り返し、読むことになるんでしょうね。
Commented by suiko108blog at 2021-06-18 09:06
> 中道さん
おはようございます。
桃花山はいいですよねぇ……なんだか身近で落ち着きます。立派すぎないところがいいんですね。
年を取ると分かってくることって、ありますよね。李忠の魅力というか、味もそのひとつですね。李忠、さいごは、立派な大人になりました。
「そうだ、逃げるんだ……お前は、まだ若い」
薛永の背中に、若かった時の自分を重ねたでしょうか。


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