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2021年 05月 19日
英語で好漢(82)
“四海兄弟”の旗を掲げ、世界へ乗り出す──いまこそ!
好漢に国境なしの信念のもと、今週も着々と訳していきますよ。

『絵巻水滸伝』の好漢のあだ名の英訳は、パール・バックの訳を基礎に、絵巻オリジナルを加えています。
英国在住の作家で、語学とセンスに優れた入江敦彦先生には、多大なご協力をいただきました。

それでは、今週の好漢いってみましょう!

The Devil Star
among the stars of earth
The Giant「ザ・ジャイアント」

「巨人」。いや、野球の話ではないです。あっちはジャイアンツだし。
(ジェームス・ディーンの映画の方は、邦題は「ジャイアンツ」だけど原題は「Giant」。ややこしい~)
梁山泊には巨人、多いですからね。一番おおきいなら、郁保四?
いえいえ、「地魔星 雲裏金剛 宋万」でした。
英語で好漢(82)_b0145843_22050328.jpg
雲を衝く梁山泊の守護神です。
巨人って、ちょっと茫洋としたイメージですから(馬場さん!?)、ぴったりですね。
しかし、そうなると相棒の杜遷が気になりますね。

なんだか昭和のかおりが漂う今日の英語で好漢……。
そう、あの頃の日本人はいろいろ巨人が好きでしたねぇ。
ジャンボ・マックスとか。
大きなものへの憧れがあったのでしょうか。
ちなみにジャンボ・マックスは身長3メートル、まさに“身のたけ一丈の大男”です。
今週は若い人置き去りの英語で好漢でしたー!


He was the eighty second companion and a sergeant in the infantry.
His nick name was 'The Giant'.
He was one of the oldest companions of the Liang-Shan Warriors, from the days of 'Bachelor White'.
At that time he was number three.
He was the first casualty of the Liang-Shan Warriors, dying at the Dark Guru War.



英語で好漢(82)_b0145843_18581166.jpg
我々は決して負けない!! All Men Are Brothers      梁山泊一同

被害に遇われた皆さまに、心よりお見舞い申しあげます。被災地の復興をお祈り致します。




by suiko108blog | 2021-05-19 00:00 | Suiko108 クロニクル | Comments(4)
Commented by 雲海 at 2021-05-19 22:05 x
こんばんは。
シンプルイズベストですねぇ。
昭和で、巨人といえば、巨大ロボットですかね?
マジンガーZなんか、ネーミング的にも宋万的ですか。
でも、あえて水滸伝ファンなら横山先生の
ジャイアントロボ(特撮)でしょうか。
後年でたOVAは水滸伝メンバーも
登場してすごいことになってますしねぇ。
PS
ジャンボマックス・・・もちろん知ってます。って
胸をはって言えてしまう自分が、もうなんとも。
昭和は遠くなりにけり。

Commented by suiko108blog at 2021-05-20 09:24
> 雲海さん
宋万に難しいあだ名は似合わないですよね。
呉用たちに初めて会った時の自己紹介は、「I'm“Giant”」。なんだかイイ感じです!
そうそう、昭和の巨大ロボットのネーミングは、日本語由来で面白いかったですよね。それにしても、あのジャイアントロボはすごかった。横光ファンにはたまりませんね。
このブログは宋代あたりで時が止まっているので、昭和なんて“最近”ですよ!
Commented by 中道 at 2021-05-21 10:25 x
おはようございます、いやこちらはよく降りました、でも峠は越えたようですが?
ジャンボ・マックスくん懐かしすぎる、初めて見たときは嘘だろと思いましたが、いまも元気にしたはるんでしょうか?笑
ザ・ジャイアントいえは、プロレス好きの私は馬場さん、そのお弟子さんのジャンボ・鶴田さん、残念なが早く亡くなられてしまいしたが、
ジャンピング・ニーパット、サイド・スープレックス好きだったな、最近はプロレスどころかテレビもとんと見なくなっていますが、
雲裏金剛、摸着天のリングネームの巨人タックコンビ登場したら、またきっと応援したくなりますね、
それにしてもこの二人がわきを固め、後ろに替天行道旗を掲げる険道神がいれは負ける気がしないし、宋江さんも出陣するたびに頼もしかったでしょうね。
Commented by suiko108blog at 2021-05-21 19:23
> 中道さん
大雨、たいへんだったことと思います。ご無事でよかった!
そうそう、プロレスも全盛期でしたよね。あの頃の雑多なエネルギーにあふれた世相は、庶民文化が興隆した宋代にも通じるものがあったかもしれません。雲裏金剛、摸着天なんて、あのころ流行った相撲の四股名そのものです。
そして、やはり昔も今も「人より大きい」というのは価値がありますね。この三人を連れて歩いたら、ほんとコワイものなし!
今日もお相撲を楽しみましたが、照と逸が左右にいれば……いや、もう宋江がどこにいるか見えないかも?


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