2021年 03月 27日
永遠に終わらないんじゃないかと思った長い長い旅路──。 1998年から実に23年、皆さんにご愛読いただいた『絵巻水滸伝』も、残す未公開分はあと4話となりました。 最終回の公開予日は、7月15日(木)です。 どうぞ最後まで、宋江と梁山泊の好漢たちの旅にお付き合いください。 ツイッターの方ではちょこちょこと書いたのですが、この日を、たくさんの人と一緒に迎えたい!という熱い思いで、途中で読むのが止まっている方、読みたいと思ってるけどまだ……という皆さんへ、今から『絵巻水滸伝』最終回に追いつくための情報をブログにもまとめておきますね。 その壱★財を疎んじる“小旋風”向けルート 公式ショップで第一部20巻をまとめ買いがオススメ。 選べる豪華好漢ジクレー(正子公也直筆サイン入り)もついてくる! 読み終わったら第二部書籍も一括購入だ! その弐★慎重派向け“智多星”ルート まずはキンドル版で第一部のおためしから。なんと第一巻は99円。 しかし、第二部が読みたくなっても、電子版はないのだった……!しまった! その参★天下の好男子を頼れ“及時雨”ルート 学生のみんなは、家族にお願いしてみよう! 『絵巻水滸伝』を読めば、たくさん漢字や故事成語などが学べるよ! また『絵巻水滸伝』新装版は、図書館に書籍を納入する「図書館流通センター」さんと契約しているので、学校や図書館にリクエストを出せば購入してくれるかも! まだ梁山泊に辿り着いていない好漢たちに届けー! 絵巻水滸伝第二部書籍と第一部書籍新装版のお求めはこちら! 被害に遇われた皆さまに、心よりお見舞い申しあげます。被災地の復興をお祈り致します。
by suiko108blog
| 2021-03-27 00:00
| 絵巻水滸伝
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Comments(6)
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いよいよですね~。読み始めたのが確か1999年(当時14歳!天下の中2ですハマるはずですw)でした。岩波の水滸伝を読んで、おもしろいは面白いけれどワンパターンでキャラ設定もかぶるし、消化不良になっていたところ、正子先生が挿絵を描かれていた光栄の天導一○八星(ハマったなあ)をきっかけに絵巻を見つけて以来です。長いと感じることは全くなく、次の15日、次の15日を楽しみにして今日まで至りました。
その間、興奮したシーンや感動したシーンはあまたあって挙げ切れませんが、衝撃的に印象に残っているシーンや言葉がいくつもあって、大げさでなく価値観ゆさぶられていました。読書の皆様それぞれの思い入れがあられると思いますが勝手に暫定トップ3をシェアです。すでにもう魯智深師匠の円寂が感動的過ぎるので招安前で! 第一位は生辰綱奪取後、なぜ立身出世を目指さないのか問いかける公孫一清に対して呉用先生がこともなげに返した「人から与えられる価値に意味があるとは思えません」。かっこよすぎて本質的過ぎてのけぞりました。未だ必ずしもそうは生きられていないけれどやっぱり目標です。懺悔しますと、しばらくmixiのプロフィール画像を勝手に呉用先生にしていたくらいです(その行いがもはや黒歴史。がっつり中2引きずってました)。 次点は高唐州の井戸で身を潜めていた柴大官人が、好きでもなかった(笑)王維の「九月九日憶山東兄弟」を突如思い出し、梁山泊に欠けているのは自分だ(嫁さん見つけるまでホント素直じゃないですねこの貴公子)、と独特な感性で仲間とのつながりを切望し助けを求めるシーン。この七絶が漢文の授業で教材で出てきて、更に深く味わえました。 トップ3と言っておきながら第三位以下も勝手にまた迷うんですが、梁山泊に攻め寄せた連環馬の仮面副将(韓滔・彭玘)を見た花栄兄さんの「よほど顔に自信がないらしい」、にはせずに、捕縛された呼延灼将軍が、目の前で詫びの自害をしようとした二人を抱き止め感情を露にしながら死なないことを命じるシーンにします。まあ、私は花栄にそれ言われただけで自害したくなりそうですが。 第一位がbrothers絡みではないのがまた自分らしいです(笑)。そしてまだ20年のお礼は書きません!最後まで(単行本の完結も!本棚空けてます)楽しみにしています!
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> 野村さん
まずは、野村さん、ありがとうございます!! そんな初期にもう読んでくださっていたんですね。そして、ついにこの時を一緒に!感激です。 といいますのも、連載を始めた当時は、正子&森下もネット環境がなく、 原稿すら、CDとワープロのフロッピーディスクを郵送するかたちで入稿していました。 ですので、もちろん感想などもらえることも殆どなく、 「誰が読んでくれているのかな?」「誰も読んでいないかも……」と、 寂しく思う時が多かったのです。 あの頃の我々に、野村さんの言葉を伝えたいー! それにしても、中2にしてそこまで絵巻を読み込んでしまうのは,相当の猛者ですね。 ベスト3も、かなり好漢化していないと出てこないチョイスですよ。 (それにしても、花栄……ヒドイ!) 完結後は、また新たなベスト3を選んでみてくださいね。 絵巻は、読者の皆さんとともに成長してきたんだな……と、今改めてしみじみしています。 本棚、あけていただいてありがとうございます。 そのスペースに入るのは、書籍だけではなくて、黒歴史!を含めた懐かしい自分とか、 好漢たちと進んでいく未来への希望とか、そういうものだったらいいなと思います。 あと4話。ご一緒にー! ![]()
こんばんは。
冒頭、正子先生のおっしゃられた旅の 最期が見えましたね。旅の終わりは切ないものが ありますが、でも、思い起こしてみますと いくつも愉しいことがありますね。 雲海は、魂の叫び的なものが好きなので 私選ですと、 3.雷横 「飛べ!」その蒼穹に向かって雷横は跳んだ。 蒼穹は二人の心を映しているのでしょうか。 亡くなった友人と雲海、この2人と重ねて読みました。 2.林冲 「これ以上・・・俺から・・・何を奪う気だっ!!」 林冲の本音が爆発したように思うのです。 1.魯智深 「うむ、いい顔だ」 「思うままに生きよ!!」 やはり1はこの霧雨の邂逅ですねぇ。 絵巻オリジナルの屈指の名シーンだと思うておりますよ。 いや、ほんとは3つに絞るのも苦しいんですよ。 鴛鴦楼のシーンとか、江州の闘船とか。 ともあれ、最期まで旅のお供にあずかります。 PS. 野村さん、絵巻水滸伝、当初からのファンだったのですねぇ。絵巻水滸伝ファン歴は野村兄貴ですね。(雲海は13年ですから) 雲海も呉用のこの科白、すごく格好いいと思うのです。なんか、勘違いしている阿呆に言ってやりたくなります。
> 雲海さん
ありがとうございます!雲海さんも13年ですか……長い! 開始当時はSNSもなくて、なんの宣伝も告知もできなかったのに、 本当に皆さんよく『絵巻水滸伝』に辿りついてくださいました。 まるで導かれるように梁山泊に集まってきた好漢たちのよう!? そうだったら、嬉しいです。 雲海さんのベスト3、“人との関わり”や“情”というものが濃く感じられるシーンですね。 イベントにいつも駆けつけてくれる雲海さん、たしかに人情家です。 (コロナがなければ、絵巻フィニッシュイベントもしたかった!) 野村先輩!のベストも、雲海さんのベストも、お二人の人柄が感じられて、おお……と唸りながら読ませていただきました。 水滸伝のなかでは、さまざまな人たちが、あらゆる経験をしていますから、 その中で選んだ自分だけのベスト1というのは、 みなさんの人生において、自分がいちばん大切にしたいもの、なのかもしれませんね。 ![]()
こんばんは、お疲れ様です、桜の花びらも雨にぬれてキラキラして宝石のようで風情がありますね、
そうですか野村さんは14歳で絵巻水滸伝に出会いましたか、多感な年頃に多大な影響を受けられたでしょうね、勿論いい影響でしょうが、 思うに私も1999年、某先生の水滸伝が初めての出会いでしたね、この先生のハードボイルド小説を以前か大好きだったんで、水滸伝にも 夢中になったんですが、少ししてどうもこの水滸伝は原典とストーリーがだいぶ違うという事を知って、では原典の水滸伝とは?と当時は インターネットの黎明期だったのかコンテンツも乏しかったと思うのですが色々調べる内に絵巻水滸伝のサイトにたどり着き、そうそう 相国寺の桜散る下、林教頭と雪蘭さんの一枚が初めてかな、森下先生の格調高い文章と正子先生の今にも飛び出してきそうな挿絵、まさに 平面の媒体が立体の媒体に、な、な、なんだこれは!!かなりの衝撃でした、絵巻水滸伝こそ原典に準拠していると知ってこれぞ水滸伝と 夢中になって今に至りますね、さて絵巻水滸伝、名場面の連続ですが、今日の私的ベスト3は長老&和尚の師弟コンビから 笑 まずは、五台山での師弟の別れの場面「たとえ運命に惑うことがあっても、そなたの宿命を違えてはならぬ。思うままに、生きよ」 (ずっと前にも、こんなことがあった気がするわい) 「また、お会いするかもしれませんな」ふと、心からそう思った。う~んいいですね。 そして、時系列で紹介しているので2番目ですが、雲海さんぼくもこの邂逅が1番!うれしいですね、「思うままに生きよ!!行きたい道を行き、 行きたい場所へ行け!!」天が遣わした聖者と思った者が、この後敵として現れた時の将軍の驚愕!!痛快!!笑 そして最後は遼国討伐後、五台山にて呉用先生が長老に「私にも、お言葉をいただけませんか」この後の長老の 「行く道は、行くべき道。行く道のほかに、道はない」このベスト3の言葉は自分が何かに迷った時などに呟いて、間違いはないのかと指針 にさしてもらっているんでるよね、連載は残り4回ですがこの後も自分の生がある限り声にして何度も読み返していくつもりですので、 これかれもよろしくお願いします。
> 中道さん
おお……中道さんの水滸未道には、そんな歴史が!それは、某先生にも感謝ですね。 ハードボイルドな中道さん、悪い美女がお好みなのも納得です。そして、ベスト3も独特ですね。常に我が行く道を求め、進んでいく──かっこいい!! その戦いの道を導くのが、智真や魯智深など僧であるというのも含蓄があります。戦いの道と悟りの道は同じなのか──あっ、それが魯智深が進んだ道だったのかな。 そんなことを気づかせてくれる中道さんは、もはや五台山の弟子のひとりと名乗ってもいいのではないでしょうか。 いつか五台山、訪れてください! |
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