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2021年 03月 24日
英語で好漢(75)
“四海兄弟”のスローガンを掲げ、世界へ打って出ようと奮闘する『絵巻水滸伝』
まもなく中国で画集ギフトボックスの受付も始まり、気分が盛り上がります。
中国で絵巻が出版される日も近づいているかな?そう願いたい!

『絵巻水滸伝』の好漢のあだ名の英訳は、パール・バックの訳を基礎に、絵巻オリジナルを加えています。
英国在住の作家で、語学とセンスに優れた入江敦彦先生には、多大なご協力をいただきました。

それでは、今週の好漢いってみましょう!

The Just Star
among the stars of earth
The Nine Tailed Tortoise「ザ・ナイン テイルド トータス」

トータスが亀と分かれば、すぐに「地理星 九尾亀 陶宗旺」の顔が思い浮かびますね。
英語で好漢(75)_b0145843_22244881.jpg
中国もインドでも、世界を支えているのは巨大な亀。
寡黙な陶宗旺も、黙々と梁山泊を支えていました。

ところで亀といえば、あの有名な4匹のカメが活躍する『Ninja Turtles』を思い出した方もあるでしょう。
“亀”ってタートルじゃないの?
宇宙海賊コブラが乗っている宇宙船もタートル号だし──と。
もちろん、調べてきましたよ。
“tortoise” は陸ガメ、“turtle” は海ガメというように使い分けるそうです。
陶宗旺はもちろん陸ガメですから、トータスですね。
あのミュータント亀は、海ガメだったんですね。
タートル号も宇宙の大海原を旅していますから、タートルで合っているわけです。


He was the seventy fifth companion and the field overseer of the Liang-Shan Helikon castle.
His nick name was 'The Nine Tailed Tortoise'. His back ground was that of a dirt poor farmer.
He was a powerful man who could use the heavy iron hoe as his weapon.
Together with 'Garuda', 'The Calculator' and 'Elfin Flautist'.
He was one of the villains on Mount Yellow Gate. 'Welcome Rain',who was half way between Jiang state and the Liang-Shan Helikon, suggested he joined the warriors.
He was a clever man at carrying out repairs, during war time he made weapons as well.
He became a fighter after the warriors returned to the empire.
He died at the battle of Run state during the Dark Guru War.



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我々は決して負けない!! All Men Are Brothers      梁山泊一同

被害に遇われた皆さまに、心よりお見舞い申しあげます。被災地の復興をお祈り致します。




by suiko108blog | 2021-03-24 00:00 | Suiko108 クロニクル | Comments(2)
Commented by 王定六が血迷って作った飯 at 2021-03-24 17:17
こんにちは!
縁の下の力持ちという言葉が似合う好漢、陶宗旺さんの紹介ですね!!

トータス!相棒の阿青さんはトータスだったのですね!!
一度、阿青さんに乗ってみたいですね!108人乗っても大丈夫!(?)
陸亀…阿青さんのモデルになった亀って世界最大の陸亀アルダブラゾウガメなのかな…?
気になって調べました、でも阿青さんは緑色だし…

陶宗旺さんといえば星珠ちゃんとの葡萄の件が好きでした!
星珠ちゃんが小さな村で他の子供と助け合ってたくましく生きている姿を見てすごく嬉しくなりました!
その時に下の子に陶おじさんから教わった葡萄の作り方を教えているところで泣きました…よかったね、陶おじさん…

私、普段寡黙な陶宗旺さんが農業の話になるとすごい饒舌になるところが好きすぎます!
陶宗旺さんと楽しくお喋りができるには農業の知識と経験が備わっていないと難しい…うーん、私には未知の世界すぎます…
もし、絵巻水滸伝の登場人物になったとしても「九尾亀さん、お疲れ様です」としか声がかけられない以外に話す自信がない…

巨大な亀の神話といえば女媧が巨大な亀の脚を使って世界を支えているという伝説がありますね。
あとは、亀といえば玄武…四神といえば朱雀もいますよね?
朱雀とガルーダである魔雲金翅も似ているし
一時期「もしかして、黄門山四怪は”四神”がモチーフなのかな?」と考えたりした時期がありました。残りの蒋敬と馬麟は青龍と白虎に結びつかないから違うな…と諦めましたけど…。
ちなみに麒麟という文字は”麒”が雄らしくて”麟”が雌らしいですね。つまり…いや、言わないでおきます…はい。

今回も長文失礼しました。
Commented by suiko108blog at 2021-03-25 08:41
> 王定六が血迷って作った飯さん
いつも楽しいコメントありがとうございます!
おお……いろいろ調べましたね。あらゆる方向へ想像の翼が広がるのも、水滸伝の醍醐味ですね。
陶宗旺の亀は……いまはもう絶滅してしまった巨大亀なのかも!?
108人乗ってもきっと大丈夫!

やはり、陶宗旺の強さは、大地にしっかり足をつけている強さですよね。
この世界を支えている亀ですから。
その強さが、土を通して星珠ちゃんにもしっかり受け継がれているのでしょう。
みんなが星珠ちゃんのことを心配してくれていて、嬉しいです。

そうそう、もし梁山泊で陶宗旺さんに会ったら、園芸のことを質問すればいいですよ!
家庭菜園を作りたいんですが、なにを植えたらいいかなぁとか。
まず土地選び、それから一緒に種を買いに行って、つきっきりで鍬の持ち方、土の作り方を教えてくれるでしょう。
そして、気づいたときには立派な農園が!

蒋敬が白虎(白いから?)、龍と馬は親戚みたいなものですから、馬麟が青龍でいいかも?
麒麟、実はそうなんですよね……しかし、意外と男に麟が使われますよね。勝麟太郎とか。
麟だけでも麒麟の意味になるそうなので、こういう想像上の動物については雌雄があいまいになっているのかもしれません。
だから馬麟も安心して名乗って大丈夫でしょう。
カワセミを意味する翡翠もオスメスなので、森下先生もセーフです。


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