『絵巻水滸伝 第二部 招安篇4』ハイライト(7)
波打ち際では、“拚命三郎”石秀が徐京と闘っている。相手が素手と見て、石秀も槍を捨てた。“薬師”徐京はさすがに手ごわい。石秀の繰り出す攻めを、巧みに拳法であしらっていく。“病関索”楊雄は刀を手に、岩に座って休んでいる。その周囲には、首のない死体が累々と折り重なっていた。やがて、楊雄はゆっくりと立った。
「石秀、遊んでいる暇はない」
「雄さん、もうちょっと待ってくれ」
石秀は軽く片手を上げた。
「すぐ片づける」
「小僧、なめるな!」
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