絵巻水滸伝もついに最終章が始まりましたが、梁山泊を離れて数年……二世たちも成長してきましたね。彼らの名前は『水滸後伝』に準拠していますので、昔の記事を再掲載してみます。こちらは鳥居久靖氏訳の東洋文庫版ですが、秀英書房からも寺尾善雄氏の抄訳が出ています。
水滸伝が大好きで、原典や絵巻だけじゃ物足りない!という水滸迷のために、中国の派生作品等もご紹介していこうと思います。
ということで、今日は、もっとも有名な二次創作(?)、清の
陳忱が書いた
『水滸後伝』をご紹介します。
作者は、おそらく『水滸伝』が大好きだったのでしょう。原典にある
李俊の後日談を核に、生き残りの好漢たちや登場人物を配して書き上げました。
細かな内容はともかく、水滸伝に対する愛があふれているので、読んでみて損はないかと思います。
好漢の子供たちの活躍も見どころのひとつでしょうか。
原典から派生しているだけあって、人物の姿を絵巻で想像してもあまり違和感がないように思います。
なつかしい好漢たちが次々と登場する前半は、文句なく楽しめますよ!
オススメ度 ★★★
(最後の方はまぁ、お約束というかなんというかですが、怪獣大戦争になる説岳よりは正気です。BYモリシタ)
我々は決して負けない!! All Men Are Brothers 梁山泊一同
被害に遇われた皆さまに、心よりお見舞い申しあげます。被災地の復興をお祈り致します。