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2021年 01月 13日
歴史銘菓~2021
出張も旅行もなく、会食もなかった2020は、「好漢飯」「歴史銘菓」にも多大な影響を及ぼしましたよね。
地方との行き来がなくなり、お土産もない。
美味しい記事が書けない……!
しかし、諦めてはいけません。
所々方々に歴史あり──東京にも、近場にだって、「歴史銘菓」は存在するのです。

というわけで、今日はこちらをご紹介しましょう。
『絵巻水滸伝』は東京の西、武蔵野からお届けしているわけですが、こちらはその武蔵野に広くお店をもつ和菓子屋さん「あかぎ」さんの歴史銘菓です。
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極上最中「庄右衛門」

疲れた時に最適なあまーい最中!
パリッと焼き上がった皮の下に、砂糖のカリッとした層があります。
あんこも美味!
これがなぜ歴史銘菓なのか……。

多摩地方の小学生なら、“玉川兄弟”の名を習ったことがあるでしょう。
江戸時代初期、玉川兄弟はたいへんな苦労をして玉川上水を開削しました。
豊かな多摩川の水を武蔵野大地に導き、江戸まで潤したのです。
工事の総奉行は有名な“知恵伊豆”老中松平信綱
羽村から四谷まで、全長43キロを8カ月で開通させ、庄右衛門、清右衛門兄弟はその功績で玉川の姓をもらいました。
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この美味しい最中があれば、辛い土木作業も乗りきれそうです。

もうひとつ。

こちらは「将軍ゆべし」
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武将の兵糧として携帯されたことに由来するゆべしは、平安時代に誕生したともいわれる日本の伝統菓子。
あまじょっぱくて美味しい!
戦は戦闘も行軍も重労働じすからね。
疲れて甘いものがほしいし、汗をかいているから塩分もほしい……。
ゆべしなら、そんなふたつの願望がひとつでかないます。
腹持ちもいいし、兵糧にはぴったりですね。


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被害に遇われた皆さまに、心よりお見舞い申しあげます。被災地の復興をお祈り致します。




by suiko108blog | 2021-01-13 00:00 | 戦国銘菓 | Comments(0)


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