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2020年 10月 13日
英語で好漢(55)
みなさん、台風はだいじょうぶでしたか。
心配事の多い昨今……できるかぎり、身軽に、気軽に生きていきたいものですね。
今週は、いよいよ方臘篇、最終話が公開です。
ほうろうへん……打つと、放浪篇と一発変換されるんですが、まさに、第二部は好漢たちの全国(外国も)放浪の物語でした。
制作はすでに『星ノ章』に入っていますが、まずは、15日の公開をお楽しみに!
今週も好漢たちのあだ名を英訳してまいります。
“四海兄弟”の魂を世界へ!
それが『絵巻水滸伝』の夢なのです。

好漢のあだ名の英訳は、パール・バックの訳を基礎に、オリジナルを加えています。
英国在住の作家で、語学とセンスに優れた入江敦彦先生には、多大なご協力をいただきました。

さて、今日の兄弟は……そう、「白い方」です。

The Helpful Star
among the stars of earth
Silver Knight「シルバー・ナイト」

“銀月の騎士”なら狂気の旅を続けるドン.キホーテを救いにきた友人、
“ホワイト・ナイト”なら敵対的買収から我が社を守ってくれる友好企業。
どちらも、まさに“白い助っ人”!
その名は、「地祐星 賽仁貴 郭盛」
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あの“白い木馬”も、難民たちを救ってますしね。
赤が“情熱”の色なら、白(銀)は“正義”の色。
正義が郭盛の個性なのです。
だから、金庸先生も『射雕英雄傅』の主人公、郭靖郭盛の子孫にしたのでしょうか。
だって、謎ですよね。ほかにも子孫はいるのに、なぜ郭盛!?

He was the fifty fifth companion and one of the Heads of the Central Cavalry Division.
His nick name 'Silver Knight' came from the legendary hero, the brave heart from the T'ang period.
Originally he was a mercury dealer. One day his export ship sank: he drifted but liked it.
His weapon was the tricky lance. On hearing about the reputation of another great lancer 'Crimson Duke', he visited Mount Twin-Shadows where he lived. They fought every day and they became equally good fighters. 'Welcome Rain' stopped their meaningless fight and he joined the Liang-Shan Warriors.
He died the same way as the 'Crimson Duke' at the battle at the Black Dragon cliff during the Dark Guru War.




英語で好漢(55)_b0145843_18581166.jpg
我々は決して負けない!! All Men Are Brothers      梁山泊一同

被害に遇われた皆さまに、心よりお見舞い申しあげます。被災地の復興をお祈り致します。




by suiko108blog | 2020-10-13 00:00 | Suiko108 クロニクル | Comments(4)
Commented by 雲海 at 2020-10-14 21:28
こんばんは。
まさに金庸先生の名作射雕英雄傅・・・を読むと
非常に印象に残りますね。
本当に何でこの人にしたんでしょうねぇ?
主人公の姓を「郭」にしたいよーって金庸先生お考えに
なってらしたのでしょうか?
ともあれ、射雕英雄傅、水滸伝好きなら読むと
絶対面白いと思います。金庸作品の中でも
これから読むといいと思います。(雲海は
笑傲江湖から初めてヘビーな人生観を得てしまい
ましたが)

Commented by suiko108blog at 2020-10-15 08:43
> 雲海さん
おお、雲海さんは金庸作品を読まれているんですね!さすが!
やはり水滸伝ファンには、射雕英雄傅ですね。
笑傲江湖から入るのは正しい道かも……そして、最後は鹿鼎記でライトな人生を目の当たりに……?
Commented by 雲海 at 2020-10-15 21:37
こんばんは。
>笑傲江湖から入るのは正しい道かも……
おお。ともあれ、若き日の雲海にはとてもいい刺激を
受けた小説でした。私、この小説の一番の悪役が
あらゆる小説、ストーリーの中でも1.2を争う
悪だな、と思うております。
ここから金庸先生の作品に耽溺しました。
ところが・・・鹿鼎記未読です。
若い日はなんかちょっと違うよと噂を
聞いて敬遠していたようですが、今はなんとなく
読んだら面白いような気もしておりまして、
金庸完読目指したいですねぇ。
Commented by suiko108blog at 2020-10-16 11:15
> 雲海さん
それは正子先生も同意見とのことです>鹿鼎記
とはいえ、金庸先生が笑傲江湖から始め、鹿鼎記で終わったのにも、きっとなにか意味があるのでしょう……我々も金老師の歳になれば、分かるのかもしれませんね。


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