『絵巻水滸伝 第二部 招安篇3 』ハイライト(6)
川面を、月と星の光が照らしている。 その水面が波立っていた。巨大な生き物が泳いでいく──そう見えたのも無理はなかった。 船団が、凄まじい速度で五丈河を下っていくのだ。一隻や二隻ではない。上流遙かまで川面を埋めつくすほどだ。刃のように尖った舳先を持つ、見たことのない型の船だった。船首には魚の目が描かれ、金竜の旗が翻る。
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被害に遇われた皆さまに、心よりお見舞い申しあげます。被災地の復興をお祈り致します。