第33位 天慧星“拚命三郎”石秀
(てんけいせい へんめいさんろう せきしゅう)
人の苦難を見ると命を顧みず飛び込んでいく。その一本気な性格のため、あだ名は“ヘン命三郎”──「命知らずの三男坊」。
薊州で薪売りをして暮らしていたが、牢役人の“病関索”楊雄と出会ったことから彼の運命は急変した。無頼漢に絡まれている楊雄を救い、義兄弟の契りを結んで一時の平穏な暮しを楽しむも、やがて楊雄の美しい妻、潘巧雲と報恩寺の僧・裴如海が密通していることを察知する。不義を許さぬ石秀は裴如海を殺し、失意の楊雄を連れて梁山泊へと逃亡した。梁山泊では祝家荘への潜入や、盧俊義を救うため刑場に乱入するなど、数々の人にはできぬ活躍を見せた。
怜悧かつ勇敢であり、たとえ血気にはやっているように見える時も、蛮勇をふるうことはなかった。常に人のために戦い、最期まで敵に後ろを見せることはなかった。人々はその一筋の傷もない背中を見送り、彼こそが“快男児”である──と讃えるだろう。
我々は決して負けない!! All Men Are Brothers 梁山泊一同
被害に遇われた皆さまに、心よりお見舞い申しあげます。被災地の復興をお祈り致します。