つい先日、令和元年になったような気がするのですが、もう“立冬”。
今年も二カ月を切りましたよ、みなさん!
まだまだ暖かくて、冬という気分にはなりませんが……。
蝶々も季節を間違えたのか、10月末に庭の合歓の木で黄紋蝶が卵を生んだのです。
青虫が順調に育って、いくつか蛹ができたのですが、そこにやって来たのが、あの台風19号です。
以前、大きく育ったアゲハの幼虫“きいちゃん”が、台風の翌日にいなくなってしまったことがありました。
その教訓を生かして、今回は枝ごとレスキューです。
蝶って……蛹の中でいちどドロドロになってから(混沌?)、蝶に再形成されて羽化するんですって。
見ていると、確かに、蛹の中でカタチがなくなり、やがて米粒のような黄色い形ができてきて……もうすぐかな?と楽しみにしていると、いったん黒ずんで死んだようになるんです。

心配していると、たいてい翌日には羽化しています。
古来から蝶は“再生”のシンボルにされていますが、納得です!
蝶たちは、数日にわたって見事に羽化してくれました。

全部で6羽!
みな元気に飛び立っていきました。ところが……
羽化できるか心配していた、一番小さかった蛹からも無事に生まれたのですが、この蝶々が、片方の羽が半分、開かなかったのです。
飛ぼうとしても、床に落ちてしまうので、薄めたハチミツで育てていくことにしました。

すると、なんとシワシワだった羽が開いて、飛び立っていったんです。ヤッター!
近所の野原に、蝶々がたくさんいる場所があって、通るたびに“うちの子”元気かなと思っていました。
そうして1週間くらいが過ぎた頃。合歓のとなりの欅の木に、黄色い蝶々がじっと止まっているのを発見したのです。
帰ってきた?まさか?
翌日も、ジッとしています。
ハチミツを綿棒につけて差し出したら……待ってました!と吸いついてきました。

見れば、片方の羽がちょっとシワシワ!
あの子に間違いありません。
寒い日だったので部屋に入れ、ハチミツを飲ませて、暖かい場所に置いておいたら、やがて元気に飛び始めました。
窓を開けたら、勢いよく飛び出して、青空の下を立派に飛んでいきました。
蝶の寿命は2週間くらい。お別れにきたのか、お腹がすいたので「ちょっと食べさせて」と甘えにきたのか……。
今年はほんとうに色々ありました……いや、去年もありましたが。
みなさんはいかがだったでしょう?
やり残したことがあったら、思い切ってやってみるのもいいかもしれませんね。
こちらは散歩の途中でみつけた見事な“南天”。

“難を転ずる”という縁起物です。読者のみなさんに、今年中にイイコトがありますように!
我々は決して負けない!! All Men Are Brothers 梁山泊一同
被害に遇われた皆さまに、心よりお見舞い申しあげます。被災地の復興をお祈り致します。