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2019年 05月 24日
絵巻水滸伝人物名鑑[完全版]其之三十三
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 第55地祐星“賽仁貴”郭盛
(ちゆうせい さいじんき かくせい)

白装束に身を固め、方天画戟を使う寡黙な男。その姿が唐初の勇将・薛仁貴を彷彿とさせるため、あだ名は“賽仁貴”──「薛仁貴まさり」。薛仁貴も戟を使い、白衣を身につけた英雄であった。

水銀の商人だったが、黄河で船が転覆し、故郷へ帰れなくなった。かつて画戟を習って相当な腕前であったため、同じく方天画戟を使う呂方の噂を聞きつけると、腕くらべに対影山を訪れた。しかし、毎日決闘しても勝負がつかず、隣り合う対影山の二つの峯を一つずつ仕切って試合を続けた。それでも二人は雌雄を決せず、ついに通りがかった宋江に仲裁されて戟を収めた。

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 第54地佐星“小温侯”呂方
(ちさせい しょうおんこう りょほう)

後漢末の猛将・呂布の人柄に傾倒し、みずからも方天画戟を武器とした熱い男。そのため、あだ名は“小温侯”。「温侯」とは、呂布が受けた爵位である。姓は同じだが、末裔ではない。赤装束に身を固め、赤馬に乗る。もとは生薬をあきなう商人だったが、元手をすったため、対影山で強盗になった。“賽仁貴”郭盛とは宿命の好敵手で、連日、一騎討ちを繰り返していたが、なかなか勝負かつかなかった。それをたまたま通りかかった宋江、花栄に仲裁され、二人で梁山泊へ同行した。
二人の勝負は最期までつかなかったが、つける必要のなかったことは、二人もすでに悟っていただろう。彼らは互いが己の影であった。己と戦い、戦い続けて己を高めるていくことこそ、彼らの人生だったのだ。

祐も佐も“たすける”である。彼らは戦うことで互いの成長を助け、戦場では分身のごとく補いあった。どちらかが欠ければ、残った影も消えるほかない。そのように結びついた二人であった。

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我々は決して負けない!! All Men Are Brothers      梁山泊一同

被害に遇われた皆さまに、心よりお見舞い申しあげます。被災地の復興をお祈り致します。



by suiko108blog | 2019-05-24 00:00 | 絵巻水滸伝人物名鑑[完全版] | Comments(2)
Commented by 雲海 at 2019-05-24 21:45 x
こんばんわ。
そういえば2人とも商人・・・。あぁ、でも当時は
旅商いは危険でしたから(鏢客なんて商売もあります
し)武芸は身につけたんでしょうねぇ。
賽をかまえた山の名が象徴だったんですねぇ・・・。
席次の覚え方
さゆう紅白(佐祐と左右でかけてあります)
ちなみにこのあと、
人獣の医者(安道全、候甫端)
新婚夫婦は虎に蛇(王英、扈三娘)
死神、魔王(鮑旭、樊瑞)
うまく対になって並んでいます。
Commented by suiko108blog at 2019-05-25 08:12
> 雲海さん
おはようございます。急に暑くなりましたね。ビールの季節!と思えば楽しみです。
さてさて、「数え歌」(?)、すばらしい!!
ぜひ全文公開してほしいです!みんなで覚えよう席次!


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