第50位 地強星“錦毛虎”燕順
(ちきょうせい きんもうこ えんじゅん)
赤髪黄鬚で、あだ名は“錦毛虎”。もとは牛や羊の博労をしていたが、元手をすり、清風山で盗賊の首領となった。清風山は二竜山、桃花山とともに青州三山に数えられる山であり、燕順は配下に“矮脚虎”王英、“白面郎君”鄭天寿を従え、多くの手下を集めて、十年あまりも強盗稼業にいそしんでいた。
しかし、ある日、燕順が酔って寝ている間に、手下たちが閻婆惜を殺して逃亡中の宋江を捕らえてきたのが運命の転機であった。清風寨で賊として訴えられた宋江を救うため、燕順は仲間とともに山を降り、清風寨を襲撃した。その後、一同は山塞をたたみ、梁山泊へ身を投じた。
燕順は豪快でさっぱりした気性であるだけでなく、決断力や道義心、深い情と、明敏な頭脳を持ち合わせ、まさに「親分」と呼ぶにふさわしい豪傑であった。常に強く、最後まで強さを貫いた。まさしく、光り輝く毛並みの虎であった。あらゆる獣の“親分”であった。荒野を往くものは、いつか彼の咆哮を聞くであろう。
我々は決して負けない!! All Men Are Brothers 梁山泊一同
被害に遇われた皆さまに、心よりお見舞い申しあげます。被災地の復興をお祈り致します。