第59位 地慧星“一丈青”扈三娘
(ちけいせい いちじょうせい こさんじょう)
独竜岡の麓にある扈家荘の令嬢で、近隣に武勇を知られていた。日月両刀の使い手であり、なおかつ海棠の花にも例えられる美女である。鉤のついた長い青絹で敵をからめとる事を得意とし、あだ名は“一丈の青蛇”──一丈青。
父親によって祝家荘の三男・祝彪と婚約させられており、梁山泊軍が攻め寄せると、兄の “飛天夜叉”扈成とともに手勢を率いて駆けつけた。しかし、“豹子頭”林冲に破れて捕虜となり、祝家荘の滅亡後は梁山泊に身をよせた。その梁山泊で傷心の彼女を待っていたのは、新たなる人生の伴侶──“矮脚虎”王英であった。
梁山泊を新たな家とし、清風山の仲間たちを家族として、精衛鳥のごとく彷徨っていた扈三娘の魂は故郷を得た。そして、二度と迷うことなく、王英とふたり旅立っていった。
落花流水──、一代の佳人であり、一人の好漢であった“一丈青”扈三娘の物語である。
我々は決して負けない!! All Men Are Brothers 梁山泊一同
被害に遇われた皆さまに、心よりお見舞い申しあげます。被災地の復興をお祈り致します。