『絵巻水滸伝』第二部、書籍好評発売中!
WEB版の予告編で、第二部を振り返ってみましょう。
この予告編はWEB上のみに掲載され、順次、消えていったため、見たことのない方も多いのではないでしょうか。
数々の名文に彩られた“幻の予告編”、どうぞお楽しみください。
『絵巻水滸伝/第77回「業火・中篇」』

「──南冥へ!!」
済州から、五丈河から、あと一歩のところで童貫をのがした梁山泊騎兵部隊は、一路、南冥へと急ぐ。
梁山泊にとっての凶報は、それだけではなかった。
突如として、五丈河畔に現れた官軍最強の水軍・金陵船団。総大将は殿帥府太尉・高俅──梁山泊とは因縁浅からぬ人物である。
指揮するは金陵水軍統制官・劉夢竜──かつて梁山泊との戦いで散った劉夢驥の実兄にして、“河伯”──水の神の異名を持つ男である。
ついにその姿を見せる、金陵水軍の秘密兵器“海鰍船”。
そして、済州城に消えた宋江の行方は──絶体絶命、梁山泊の運命やいかに!
(2009年3月13日公開)
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