おはようございます。はやくも11月も半ば……立冬をすぎて、吹く風にも冷たさが増してきましたね。今月は出版準備のため、WEBの更新がなくてごめんなさい。第一部の新装版は、まもなく第一巻が入稿です。魁星版を持っている方にも楽しめるよう、描き下ろしや、特典などを考えていますので、楽しみにしていてくださいね。さて……。『第125回 黄金の花咲く森で・後篇』で、燕青が仕入れてきた“情報”ですが、あの“辺境のトンデモ情報”は、『水滸伝』の前身となった『三十六人賛』や『宣和遺事』に残されていますね。中でも、“一丈青”燕青は皆さんも気になるのではないでしょうか。燕青は、『三十六人賛』の中で、「太行の春に 一丈青あり」と、たいへん艶やかに謳われております。
山賊の集う山の美しい春、その花の中にすらりと佇む美青年!まさに“浪子”ですね。そのイメージは、やがてヒロイン・扈三娘に託されていくわけですが……。
『宣和遺事』には、張横のモデルになったと思われる“一丈青”李横という人物も登場します。あの“船火児”が、スラリとした美男子……というのもシックリきませんが、“浪裏白条”張順のイメージと混同され、やがては兄弟設定に……ということもあったかもしれません。水滸伝は、いろいろな想像が尽きることなくできて、本当に楽しいですね!
我々は決して負けない!! All Men Are Brothers 梁山泊一同被害に遇われた皆さまに、心よりお見舞い申しあげます。被災地の復興をお祈り致します。
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