第106位 地耗星“白日鼠”白勝
(ちもうせい はくじつそ はくしょう)
あだ名の“白日鼠”とは、「白昼の鼠」の意味。
「昼日中から、ウロチョロしている鼠」である。大胆なのか、暢気なのか。
もとは東渓村の遊び人だが、呉用には目をかけられていた。そのため十万貫の生辰綱強奪に加担するが、他のメンバーは、晁蓋、呉用、公孫勝、劉唐、阮氏三雄と錚々たる顔ぶれである。彼らは北斗七星に応じて集まったとされるが、唯一の地サツ星である白勝は、さしずめ七星の脇の輔星のごとくであった。とはいえ、智取生辰綱の現場となった黄泥岡では、恋人の阿姜とともに酒売り夫婦に変装し、イカサマの技を使って“青面獣”楊志に巧みに痺れ薬入りの酒を飲ませた。
その後、梁山泊に渡り、好漢の一員となる。
阿姜をふいに失うが、その遺児である杓児をかわいがっていた。
特に目立った武勇はないながら、戦では有用な男であった。
あくまでも、平凡な庶民であり、弱さを持った人間であった。
その星は、「消耗」の“耗”。か細く擦り減っていく物である。
家もなく、恋人もなく、知恵も、武勇もない白勝が、その人生を有意義に使ったかどうかには意味はない。
彼は、人として、その時その時を、自分を偽ることなく、せいいっぱい生きた。
いったい誰に、ネズミの一生を笑う資格があるだろうか?
我々は決して負けない!! All Men Are Brothers 梁山泊一同被害に遇われた皆さまに、心よりお見舞い申しあげます。被災地の復興をお祈り致します。
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