
まんじゅうではなく、
まんぢゅうです。
戦国銘菓や好漢おやつが捕獲できなかったので、今日は源平おやつが登場です。
こちらは地元
岡山でも大人気の和菓子。

しっとりとした小豆あんを、甘酒と小麦粉の薄皮で包んだ上品なお菓子です。
疲れた時にひとつ食べると、とっても元気がでるんですよ。
日本茶との相性も抜群です。
こちらは、以前ご紹介した“大手まんじゅう”と似ているんですが、味はちょっと違います。
そして、あちらが“大手門”由来なら、こちらは源平合戦の古戦場、“藤戸の渡し”に由来するお菓子とのこと。
箱の中のリーフレットに、由来が書いてありました。
いわく……
寿永三年(1184)、源氏の佐々木盛綱は村人の案内でこの浅瀬をわたりますが、ヒミツがばれないように、この案内をしてくれた老人を殺してしまいました。
その供養のために村人が備えた饅頭が、藤戸まんぢゅうの起源とのこと。
児島にこもる平家軍を奇襲するため、密かに馬で浅瀬を渡ったんですね。
藤戸は現在の倉敷市ですので、岡山では倉敷のお菓子として認識されています。
それはそれとして、ちょっと盛綱ひどいですね。
作戦終了まで縛っておくとか……。
今、おいしいお饅頭が食べられるのは、この気の毒なおじいさんのおかげです。