「親分だ!!」

王英は叫んだ。砂埃は次第に大きくなり、こちらに向かって近づいてくる。
「親分だ、親分だッ!!」
王英には見間違えるはずもない。どんなに遠くても分かる。砂埃の中を駆けてくる金茶の髪、金茶の髭、たなびく山鳥の羽。

「待ちくたびれたぞ!!」
“錦毛虎”燕順は朴刀を振るって叫んだ。背後には二千人の山賊たちが続いている。
燕順はタク鹿原の東の山に立てこもり、“清風山”と名付けて、この時を待っていたのだ。現れたのは、燕順だけではなかった。天空に黄金の鷹が舞った。

「“摩雲金翅”欧鵬、ここにあり」