『絵巻水滸伝 第10巻〜結集百八星 』ハイライト(2)
「──燕青さん?」
背後から呼ばれ、振り向くと、見知らぬ青年が立っていた。

梁山泊には、戦のため泊外に出ていっている者を除いても一万以上の人間がいる。主立った頭領だけでも、百名近くがいるのだから、燕青が知らなくても仕方なかった。
「僕は楽和──呉用先生がお呼びだ」
はっとするほど張りのある、美しい声で青年は言った。燕青は、“鉄叫子”とあだ名される歌の名手がいると聞いていた。燕青も音曲にかけては素人ではないと自負している。同じ年頃で、垢抜けた風采の楽和に、珍しく親近感を感じた。
(『第66回 元宵』より)
『絵巻水滸伝/「第123回 汝の名は、神・前篇」』公開中!(
キノトロープ/絵巻水滸伝)
我々は決して負けない!! All Men Are Brothers 梁山泊一同
被害に遇われた皆さまに、心よりお見舞い申しあげます。被災地の復興をお祈り致します。
平成28年熊本地震災害義援金
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