人気ブログランキング | 話題のタグを見る
2016年 02月 22日
元宵節
おはようございます!
雨水も過ぎ、東京なんとなく春めいてきたような気がします。
梅の花も見頃です。
みなさんの地方はいかがでしょうか?
さて、今日は旧暦の1月15日。新年になって最初の満月、元宵節です。
元宵節_b0145843_20182670.jpg
 元宵節は新年の最初の満月の日、上元節とも呼ばれます。この日でお正月も終わりです。元宵節、街にはたくさんの灯籠が飾られ、家では米粉で作った団子の中にさまざまな餡を入れた「元宵」を食べて家族の団欒を楽しみます。「元宵」とは、漢代のある宮女の名だと言われています。元宵を作るのが上手だったため、この料理が 彼女の名で呼ばれるようになったそうです。
 水滸伝においては、元宵節には事件がつきものです。宋江が清風鎮で捕らえられ青州謀叛を引き起こしたのも、梁山泊軍が北京を襲い盧俊義を救い出したのも、元宵節の夜でした。満月の明るさ、賑やかな灯籠祭り、夜通し開かれている城門──元宵節はなにか事件が起こりそうな“特別な夜”だったのでしょう。
 唐の時代には、人々は城市の中であっても夜間に自由に出歩くことは禁じられていました。宋代には、その夜行の禁は解かれましたが、やはり城市の城門は日没とともに閉じられ、出入りすることはできませんでした。しかし、元宵節の夜だけは、城外から灯籠見物にやって来る人々のために、城門が夜通し開け放たれていました。
 城門の中は安全な明るい世界であり、城門の外は、何か潜んでいるか分からない闇の世界です。二つの世界が、この元宵節の夜だけ繋がるのです。
 実は有名な「牡丹燈篭」のお話も(もとは中国の物語です)、この夜に起こった出会いから始まっています。この夜は、若い娘たちも夜通し出歩くことが許されました。ヒロインの亡霊がなぜ燈篭を持っていたかというと、元宵節だったから…という訳なのです。


元宵節には謎なぞを書いた灯籠や、巨大なしかけ灯籠などが街をかざります。
中国南部や台湾では、火のついた灯籠を天に飛ばす「天灯」も行われます。
これは諸葛孔明が援軍を要請するために発案したという説もあります。
夜空にたくさんの灯籠が舞い上がる様子はとても幻想的……見てみたいですね。
  

元宵節_b0145843_18581166.jpg
  我々は決して負けない!! All Men Are Brothers          梁山泊一同

被害に遇われた皆さまに、心よりお見舞い申しあげます。被災地の復興をお祈り致します。

東北地方太平洋沖地震消息情報検索
日本語、英語、韓国語、簡体字中国語、繁体字中国語の5カ国語に対応しています。

by suiko108blog | 2016-02-22 00:00 | Comments(2)
Commented by しろうさ at 2016-02-22 18:40 x
>家では米粉で作った団子の中にさまざまな餡を入れた「元宵」を食べて
あ、なんだかさりげなくこういうのを作ってくれる曹正さんとそれを食べる林冲さんの姿が……。
(私の不勉強もありますが)原典って時間の感覚がよくわからないので年がら年中闘い続けていた記憶があるのですが、実際(?)は、灯篭作ったり季節の風物詩的な行事も梁山泊にあったんじゃないかなと想像してしまうんですよね(最終的に宴会に終わるけれど)。
幸い今夜は晴れるようなので(明日は荒れそうです)、月を眺めてみようかなと思いました。
Commented by suiko108blog at 2016-02-22 19:08
> しろうささん
こんばんは!
東京はあいにくの曇り空……お月見は無理かな?
今日、中華スーパーに行ったら、冷凍の元宵(湯元)がたくさん売っていました。
中国では、小さな屋台でおばさんが作りながら売っていたり……。
曹正の元宵、おいしそうです!林冲も黙々と食べそうです。そういえば、花栄の好物は桂花風味の元宵なんですよ。梁山泊のスイーツ男子……。
今夜は満月が見られるといいですね!


<< 新聞小説『家康』、掲載紙が増え...      『ザ★刀剣 ─ 千年の匠の技と美』 >>