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2015年 12月 03日
『民間水滸』
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水滸伝に関する諸々をご紹介している「Suiko108 クロニクル」、今日はsuiko108の書棚から『民間水滸』(文物出版社)を出してきました。
こちらは、山東省生まれの高建軍先生が民間に流布している水滸伝に関する伝承を集めたもの。
巻頭に梁山泊などのカラー写真が載っているのも嬉しいですね。
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内容は三部に分けられています。
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梁山泊に関する「水泊梁山」、好漢に関する「水滸人物」、好漢の子孫に関する「英雄後代」です。
ちょっと微妙(?)なお話もありますが、宋江がお爺さんのいなくなったラバを探してあげたり、楽和が梁山泊に戻ってきて人々に歌を教えたり、 孫二娘の娘“賽 無塩”こと張剣の話があったりと、バラエティーに富んでいて楽しめます。
武大は本当は科挙にも及第した秀才だったのに……なんてお話も。
民話の採集地が載っていないので、どこまでが伝承なのか、近年の創作も混じっているのか分かりませんが、人々の水滸伝への愛がひしひしと伝 わってくる一 冊です。


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  我々は決して負けない!! All Men Are Brothers          梁山泊一同

被害に遇われた皆さまに、心よりお見舞い申しあげます。被災地の復興をお祈り致します。

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by suiko108blog | 2015-12-03 00:00 | Suiko108 クロニクル | Comments(2)
Commented by しろうさ at 2015-12-03 07:17 x
ふおぉぉぉ!とつい鼻息が荒くなってしまいました。
中国語の知識のない私は日本語訳を待ちわびるのみですが……。
岡本綺堂の「中国怪奇小説集」(続夷堅志・其他)に「樹を伐る狐」という話があり、その中に出てくるのが
「鉄李」という男で「明けても暮れても殺生ばかり」「腰につけている斧で手当り次第に叩っ斬ってやる」……あれ?誰かに似てない?
(まぁ中国では武芸の中に斧はありますし、そもそも誰かさん的好漢のような人物は好まれる傾向にあったかも知れませんが)
とかいろいろ「もしも」を考えてしまいます。そういえば他にも、徽宗の描いた画が動いたという話もありました。
Commented by suiko108blog at 2015-12-03 12:50
> しろうささん
面白いですね!本当に李逵みたいです。
やはり水滸伝の好漢たちは大人気ですから、まだまだ知らない物語があるかもしれませんね。
これからも機会があれば面白い本を紹介していきますので、どうぞお楽しみに!


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