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2014年 10月 30日
『宋江三十六人賛』(19)
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   “霹靂火”秦明


北宋時代、梁山泊に集まった好漢たちの物語は、はじめから今の「水滸伝」の形をとっていたわけではありません。
『宋江三十六人賛』は、『水滸伝』の誕生に先駆けて、南宋時代(1127~1279)に書かれた宋江ら三十六人の仲間を讃える文章です。
もともとは画がついた“画賛”でしたが、画は散逸して、今では文章だけが残っています。

古文ですし、当時の世相を色濃く反映しているので、訳すのは大変に難しいです。
分からない言葉もたくさんありますが、なんとか頑張って読んでいってみましょう。
南宋時代の梁山泊にはどんなメンバーがいたのか、そして、彼らはどのような人物としてイメージされていたのでしょう。

※訳文はあくまで素人の推測・想像ですので、多少とも合っているのかどうか、まったく分かりません。
皆さんのご意見、識者のご教授をお待ちしています!

   “霹靂火”秦明

  霹靂有火(霹靂に火有り)

  崔山破崖(山を崔し崖を破る)

  天心無妄(天心に妄無し)

  汝薜自作(汝自ら薜を作す)
    ※崔は手編+崔、薜は薜の下に子


「霹靂に火有り、山を崔(くだ)き、崖を破る、天心に妄無し、汝は自ら薜を作す」

“小李広”花栄に続き、義弟の“霹靂火”秦明が登場です。
水滸伝では花栄より上位の第七位です。
あだ名は同じ“霹靂火”、やはり声の大きな激しい男だったのでしょうか。
「薜(薜の下に子)」は罪業、悪因のことを言います。

文章の意味をSUIKO108的に超解釈(?)してみると、

「“霹靂火”秦明は勇猛な男で、その凄まじさは雷が山を崩し、崖を打ち砕くようだ。しかし、その豪傑も山賊に身を落とした。天というのは、 道理に合わないことはしない。秦明のような男が賊となったのも、みな自ら導いた災いのせいなのだ」

こんな感じでしょうか?
武名轟く軍人が、なにか身から出た錆で山賊に身を落としたのでしょうか。
“火”は短気な性格も現しますから、かっとなりやすい人だったのしれません。
短気で、声が雷のようで、怪力……まさに“霹靂火”ですね。
とはいえ、山賊になったのも自業自得……と云っているようで、ちょっと秦明が可哀相な気もします。


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  我々は決して負けない!! All Men Are Brothers          梁山泊一同

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by suiko108blog | 2014-10-30 00:22 | Suiko108 クロニクル | Comments(0)


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