第八十一位★地稽星“操刀鬼”曹正
(ちけいせい そうとうき そうせい)
「…………」
あだ名は“操刀鬼”。料理の名手で、家畜を屠殺する技にも優れているため、そう呼ばれる。ほとんど口をきくことがなく、その陰気な風貌は梁山泊でもっとも“鬼”にふさわしかった。
生い立ちは不明だが、梁山泊に来る前は東京開封府で流行らない居酒屋を営んでいた。当時、林冲夫妻から特別に目をかけられており、曹正もい二人に対して崇拝に近い感情を抱いていた。林冲の受難に際しても献身的につき従い、我が身命を顧みることはなかった。林冲の命で楊志を助け、二竜山にあった時も、常に林冲のもとへ戻る日を待っていた。
“鬼”とは、幽霊であり、命のないものであるが、ないはずの命を、林冲から与えられたと思っていたのかもしれない。
曹正は、林冲を助け、楊志を助け、楓児を助けた。常に人の心に寄り添い、自分から何かを求めることは一度もなかった。
方臘討伐宣州戦にて、その一命を返し、鬼は再び冥府へ還った。
その生涯が不遇であったのかどうか、曹正は答える声を持たず、答も求めず、ただ、人は厨房から霊妙な包丁の音が永遠に途絶えたことを惜しむことができるのみである。
我々は決して負けない!! All Men Are Brothers 梁山泊一同
被害に遇われた皆さまに、心よりお見舞い申しあげます。被災地の復興をお祈り致します。
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