第74位★地異星“白面郎君”鄭天寿
(ちいせい はくめんろうくん ていてんじゅ)
(この戦が終ったら、銀細工屋に戻るのも、悪くないかもしれねぇ)
蘇州の生まれ。すらりとした色白の美男子で、あだ名は“白面郎君”──「色白の若様」と称された。
蘇州といえば、古来美女を産することで有名であるが、鄭天寿も紛れもなく“蘇州の産”であった。
美女と見紛う色男であり、実際に作戦のため女装することもあったが、その性格は非常に怜悧で、見くびった者は必ず後悔することになった。
もとは銀細工師だが、弱年のころから武芸を嗜み、花石綱による江南の動乱で故郷を離れ、落剥して流浪している時、清風山を通りかかって“矮足虎”王英と渡り合い、六十合戦っても勝負がつかず、その腕を惜しんだ首領の“錦毛虎”燕順に見込まれて清風山の賊となった。
清風山の興隆はこれより始まり、やがて青州三山の筆頭に数えられるまでになった。
燕順、王英、鄭天寿の三人は、一匹の竜にたとえられる一心同体の仲間であった。
その星、『異』には、“通常と異なる、珍しい、優れた、不思議”のほか、“離れる、別れる”の意味もある。
清風山の“一竜三友”から、ひとり去ってしまったのも宿命か。
我々は決して負けない!! All Men Are Brothers 梁山泊一同
被害に遇われた皆さまに、心よりお見舞い申しあげます。被災地の復興をお祈り致します。
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