第百四位★地劣星“活閃婆”王定六
(ちれつせい かっせんば おうていろく)
「オレは、誰にもよくなどしねえよ。アニキがなんだか気になるから、したいようにするまでサ」
あだ名は“活閃婆”──「いなづま」である。
生まれは江南建康府。実家は堅気の居酒屋だったが、幼い頃から諸事に器用で、異郷で一旗あげようと故郷を飛び出した。
しかし、各地を放浪するも容易に芽が出ず、いつしか掏摸渡世となった。
転機は五台山にて、行き倒れた魯達と知己を得たことによって訪れる。魯智深、楊志、安道全、張順と、行く先々で好漢たちの引き起こす面倒事に巻き込まれ、やがての人生の路は梁山泊へと到るのである。
泳ぎから料理、槍まで器用にこなしたが、その最も得意とするところは、掏摸と駿足であった。
巾着切り時代は、逃げ足の速さで知られ、一度も捕まったことがなかった。梁山泊でもそれを生かし、北山酒店の番頭を務める一方、伝令や偵察の仕事をこなした。
あだ名の“活閃婆”とは、雷の神で、女神である。
走るのが早いだけでなく、頭も回転も電光石火、行動はキビキビとして無駄がなかった。
ひょうひょうとしているようで、面倒見のいい、粋な渡世人であった。
今も、どこかの道を駆けているような気がしてならない。
我々は決して負けない!! All Men Are Brothers 梁山泊一同
被害に遇われた皆さまに、心よりお見舞い申しあげます。被災地の復興をお祈り致します。
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