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2014年 06月 04日
『宋江三十六人賛』(8)
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   “浪子”燕青


北宋時代、梁山泊に集まった好漢たちの物語は、はじめから今の「水滸伝」の形をとっていたわけではありません。
『宋江三十六人賛』は、『水滸伝』の誕生に先駆けて、南宋時代(1127~1279)に書かれた宋江ら三十六人の仲間を讃える文章です。
もともとは画がついた“画賛”でしたが、画は散逸して、今では文章だけが残っています。

古文ですし、当時の世相を色濃く反映しているので、訳すのは大変に難しいです。
分からない言葉もたくさんありますが、なんとか頑張って読んでいってみましょう。
南宋時代の梁山泊にはどんなメンバーがいたのか、そして、彼らはどのような人物としてイメージされていたのでしょう。

※訳文はあくまで素人の推測・想像ですので、多少とも合っているのかどうか、まったく分かりません。
皆さんのご意見、識者のご教授をお待ちしています!

   “浪子”燕青

  平康巷陌(平康巷陌)

  豈知汝名(豈に汝が名を知る)

  太行春色(太行春色)

  有一丈青(一丈青有り)


「平康の巷陌(まち)、豈に汝が名を知る、太行の春色、一丈青有り」


水滸伝では第三十六位、天コウ星末席である“浪子”燕青が堂々の第八位です。
文章の意味をSUIKO108的に超訳(?)してみると、

「色街では、誰もが“浪子”燕青の名を知っている。太行山は春爛漫、色男の燕青はすらりとした体に見事な入れ墨」

※こんな感じでしょうか?
「平康里」とは長安にあった有名な色街の名。「太行山」は古来、盗賊が立てこもった山で、もともと水滸伝の舞台はここであったとも云われていま す。
「一丈青」は扈三娘の綽名でもあり、この言葉をめぐっては、さまざまな水滸伝研究書で物議をかもしていますね。「すらりしとした長身」「竜の入れ 墨」などなど……。
色街で名を知らぬ者はない伊達男の“浪子”燕青は、きっと、すらりとした色白の体に、碧く美しい入れ墨をしていたのでしょう。燕青らしい華やかな 賛ですね。
ちなみに、『“宋江三十六人賛”之三 “玉麒麟”盧俊義』にも「太行山」の名が出てきます。この二人、初めから結びつきがあったのかもしれませ ん。



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by suiko108blog | 2014-06-04 00:22 | Suiko108 クロニクル | Comments(2)
Commented by 雲海 at 2014-06-05 21:43 x
こんばんわ。
三十六人賛の記事おもしろく読ませていただいてます。
最初はかなり席次が違っていたのも面白いですし、好漢の
イメージも変遷があったようですねぇ。
一丈青・・・解き明かしたら十万貫でしょうか。やはり、美男美女に
使う綽名なんですかなぁ。何かの本で扈三娘は王ワイ虎の綽名
「ちび虎」に対応させて「一丈の竜」と解釈するなんていうのを
読んだ記憶があります。あの時はおお!と思いました。
ともあれ、水滸伝まだまだ謎がありますねぇ。興味がつきません。
Commented by suiko108 at 2014-06-06 21:24 x
雲海さん
こんばんは!
ひどい雨がつづいていますが、そちらと大丈夫でしょうか?
独断と偏見の三十六人賛、楽しんでいただけてよかったです。
好漢たちのあだ名は本当に深いですよね。当時はすぐにピンとくるあだ名だったんでしょうが、庶民のことはなかなか記録に残らないし……。
どこまで頑張れるか……応援してくださいね!





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