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2014年 05月 29日
『宋江三十六人賛』(7)
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   “没羽箭”張清


北宋時代、梁山泊に集まった好漢たちの物語は、はじめから今の「水滸伝」の形をとっていたわけではありません。
『宋江三十六人賛』は、『水滸伝』の誕生に先駆けて、南宋時代(1127~1279)に書かれた宋江ら三十六人の仲間を讃える文章です。
もともとは画がついた“画賛”でしたが、画は散逸して、今では文章だけが残っています。

古文ですし、当時の世相を色濃く反映しているので、訳すのは大変に難しいです。
分からない言葉もたくさんありますが、なんとか頑張って読んでいってみましょう。
南宋時代の梁山泊にはどんなメンバーがいたのか、そして、彼らはどのような人物としてイメージされていたのでしょう。

※訳文はあくまで素人の推測・想像ですので、多少とも合っているのかどうか、まったく分かりません。
皆さんのご意見、識者のご教授をお待ちしています!

   “没羽箭”張清

  箭以羽行(箭は羽を以って行く)

  破敵無頗(敵を破るに頗り無し)

  七札難穿(七札は穿ち難し)

  如游斜何(游ぐ如く斜め何)


「箭は羽を以って行くも、敵を破るに頗ること無し。七札は穿ち難しも、游ぐ如く斜なり」


水滸伝では第十六位の“没羽箭”張清が第七位、なかなかいい位置についていますね。しかし、今回の賛もちょっと疑問が……。またしても想像力を駆 使して、無理やり文章の意味をSUIKO108的にこじつけ(?)てみると……、

「矢というものは羽があるからこそ飛ぶのだが、張将軍の矢には羽がない。それなのに敵を打ち破るのに失敗することがない。七枚重ねの甲は簡単には 穿てないのに、それを貫くことまるで斜めに泳ぐようではないか」

※最後の「如游斜何」が問題です。「游」には泳ぐ、飛ぶ、遊ぶなどの意味があります。とりあえず泳ぐにして……斜めに泳ぐ? 「何」には疑問の意味 がありますが、ここでは合わないかも? もし「何」が「河」(読みも同じ“he”)の間違いなら「河を斜めに横切るように簡単に貫いてしまう」とも読める かもしれません(河を泳いで横切る時は、真っ直ぐではなく斜めに泳いで渡るものです)。
とりあえず細部は保留にしても、張清のあだ名は最初から“没羽箭”、武器もやはり“羽なき矢”──礫だったのでしょう。礫を投げて百発百中、クー ルに敵を倒していく張清のイメージはずっと一貫していたようですね。



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by suiko108blog | 2014-05-29 00:22 | Suiko108 クロニクル | Comments(0)


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