第八十二位★地魔星“雲裏金剛”宋万
(ちませい うんりこんごう そうまん)
「ならば、杜遷よ。ゆっくりと来ればよい」
あだ名の“雲裏金剛”とは、「雲をつく仁王」の意。背が高いゆえのあだ名である。
“摸着天”杜遷、“旱地忽律”朱貴とともに、梁山泊初代首領・王倫時代からの古参幹部で、当時は第三位の頭領だっ た。武芸の方は十人並みだが、王倫より道義を弁えており、“豹子頭”林冲の入山にも好意的だった。王倫が林冲に殺された時も特に抵抗はせず、その 後も仲間が増えるに従って席次は下がる一方だったが、梁山泊の隆盛を喜びこそすれ、不満に感じることはなかった。
相棒の杜遷とは、山賊となる前よりの長い友情があり、一心同体のごとく常に行動を共にする仲であった。彼らは自分たちが愚鈍であることを知ってお り、二人で一人分の働きができると思っていたかのようである。目立った手柄こそ少ないが、誰よりも梁山泊に長くいるという矜持を失うことはなかっ た。
「妖」と「魔」の星を持つ、雲をつくような二人の巨漢──彼らは、あるいは本当に梁山泊の門を守る金剛力士、一対の仁王像であったのかもしれな い。
潤州戦にて初の戦死者の一人となり、以後、梁山泊は苦しい戦いを強いられることとなる。
我々は決して負けない!! All Men Are Brothers 梁山泊一同
被害に遇われた皆さまに、心よりお見舞い申しあげます。被災地の復興をお祈り致します。
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