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2011年 08月 12日
正子重三
信濃川に架かる重要文化財、萬代橋の架橋にあたって、主任技師として工事の指揮をとったのは、内務省復興局から派遣された正子重三という人物でした。
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正子重三(まさご じゅうぞう)
明治20(1886)年~昭和53(1978)年。岡山県出身。岡山県立工業学校土木科、ワシントン州立大学工学部土木工学科卒業。大正13年関東大震災復興のため内務省復興局技師に任ぜられる。被災諸橋復興に尽力、隅田川に架かる永代橋、清州橋などの架橋工事に携わり、アメリカ人技師の指導により空気潜函技術を習得。初めて日本人技術者だけの手による空気潜函工法で萬代橋を架橋。以後、この工法で隅田川の吾妻橋、新淀川の十三橋、揖斐川と長良川の伊勢大橋などの大きな道路橋を手がけ、その一生を日本の空気潜函工法の発展に捧げた。(一部、国土交通省ホームページより抜粋)

実はこの正子重三氏、正子公也の大叔父(祖父の兄)にあたります。
重三氏は晩年を岡山の湯郷で過ごし、正子公也も幼少の頃、正月になると、本家の広間中央で椅子に座る重三大おじさんに対し、いとこ達と一人ずつ順番に、両手をついて新年の挨拶をしたのを覚えています。
正子重三が得意とするケーソン工法は、空気潜函工法と呼ばれ、強固な橋脚基礎を造ることが可能で、そのためこの工法を用いた橋は高い耐震性を持つのです。
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昭和4年に完成した萬代橋ですが、昭和39年の新潟地震(マグニチュード7.5)では、完成してわずか半月の昭和大橋が崩落、他の橋も通行不能になるなか、唯一、萬代橋は地震に耐え、物資の補給など災害復興を支え、“地震に強い橋”であることを証明しました。
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  我々は決して負けない!! All Men Are Brothers              梁山泊一同

被害に遇われた皆さまに、心よりお見舞い申しあげます。被災地の復興をお祈り致します。

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by suiko108blog | 2011-08-12 00:36 | Comments(0)


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