
「あれは──なんだ!」
八卦陣を抜かんとする梁山泊軍の前に、突如として現れた“幻の陣”。
『彼の陣は無辺無窮に変化し、循環進退究めて玄妙なり。此れ則ち太乙混天象の陣なり』
これぞ“大将軍”兀顔光の、恐るべき切り札であった。
──燕京南西、方山の野にて。
繰り広げられる人智を超えた戦い。
「人には作れぬゆえに、人には破れぬ」
“神の陣”に挑む、梁山泊の人々。
慕容貴妃は燕雲に故国の復興を謀り、
呉用は燕雲に梁山泊の夢を賭ける。
そして、物語は意外な結末を迎える──。
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キノトロープ/絵巻水滸伝)