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2010年 11月 27日
十節度使
梁山泊の良き友だった節度使徐京が、先日壮絶な戦死を遂げました。
その死を悼み、また冥福を祈って、十節度使の面々を振り返ってみましょう。


十節度使_b0145843_273089.jpg






“飛天虎”張開

中山安平節度使。もとは“羽の生えた虎”と呼ばれた盗賊。槍の名手で、武芸は十節度使の中でも抜きん出ている。あだ名の意味は、その武勇のためと思われているが、実はそれだけではない。節度使の中でも、やや孤立した存在である。



『絵巻水滸伝/第86回「迷路・後篇」』公開中! キノトロープ/絵巻水滸伝

by suiko108blog | 2010-11-27 09:59 | 絵巻水滸伝 | Comments(4)
Commented by ukan at 2010-11-28 01:24 x
“羽の生えた虎”といえば、挿翅虎・雷横もそうですね。跳澗虎・陳達も飛ぶ虎だし。
Commented by suiko108 at 2010-11-28 10:14 x
こんにちは!
何かの本で「中国の“羽の生えた虎”、とは、日本でいうところの“鬼に金棒”」だと読んだ記憶があります。
確かに、虎って強いですけど、動きはゆっくりのような。
その虎が、もし羽が生えたように素早く動けたら……こんな怖いことはありませんね。
武松も危なかったかも?
Commented by 淵明 at 2010-11-28 11:29 x
はじめまして。いつも楽しみに読ませて頂いています。
そもそも飛天虎とは扈成の正しい綽名ですよね
(駒田先生が訳す時に間違えた)。
絵巻は120回本によりながらも別の資料によって修正も加えているので、
絵巻で飛天夜叉のままになっていたのを当時意外に思ったものでした。
Commented by suiko108 at 2010-11-28 15:58 x
書き込みありがとうございます!
扈成のあだ名、実はそうですね。絵巻はいろいろな候補(?)の中から、一番かっこいい、もしくはその人に合っているものを採用しています。
確かに、絵巻の扈成は、あまり「虎」というイメージではなかったですね。
でも、実はあの後、すっかりたくましくなって、あだ名が「飛天虎」に変わるのかも……そんな想像もできるかもしれません。
星の名前も、本によって微妙に違うのを、その人に合ったものを採用しているんですよ。


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