梁山泊の良き友だった節度使徐京が、先日壮絶な戦死を遂げました。
その死を悼み、また冥福を祈って、十節度使の面々を振り返ってみましょう。
“西北風”荊忠
清河天水節度使。隻眼で、顔には無数の疵がある。盗賊として若年より西方の砂漠を縄張りとし、往来する隊商を宋国人といわず西夏人といわず餌食にしてきた。部下には異民族が多く、“西北の風”とは、その軍の敏捷、苛烈なことを云う。招安を受けて節度使となり、討伐戦で呼延灼と戦うが、二十合程で双鞭に打たれて死んだ。
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