『絵巻水滸伝 第6巻〜祝家荘風雲』ハイライト(10)
一方、祝龍は林冲に敵しえず、南門へと取って返したが、折しも解珍、解宝が番兵たちを斬り伏せているところに出くわした。慌てて引き返した祝龍は、横手から飛び出してきた真っ黒な大男に行く手を阻まれた。
「行き止まりだ!! へっ!!」
李逵は板斧を振るい、祝龍に躍りかかった。祝龍は槍を取り直し迎え撃とうとしたが、馬の足を払われてもんどりうった。落馬した祝龍の首を、李逵は柿の実でももぎ取るように打ち落とした。
絵巻水滸伝(第6巻)(第四十四回 決別より)