★諸物の製造
官軍ならば軍需品は支給されますが、梁山泊では武器も食糧もすべてを自分たちでまかなわなければなりません。
武器は鉄などの原料は李応たちが外部から買い入れ、それを湯隆が指揮をとって加工し、武器や甲冑を製造しています。食糧などは梁山泊内の畑で自給しているものもあります。
戦争をしているだけでは梁山泊の自治はなりたちません。好漢たちの生活は、彼らが陰で支えているといっても過言ではないかもしれません。
(武器・甲冑の製造)
88★地孤星“金銭豹子”湯隆
体中にあばたがあるため、あだ名は“金銭豹子”。代々、武器の製造を家業とし、父親は延安府の知塞にまでなった。しかし、その死後、賭博に凝って各地を流浪する身の上となり、鍛冶屋で生計を立てていた。
武器を作るだけでなく三十余斤の鉄瓜鎚を使い、徐寧とは従兄弟の間柄。湯家は連環馬を打破する唯一の武器、鈎鎌槍の製造法を伝え、徐家はその使用法を伝えていたわけである。
「絵巻水滸伝」(第二部)連載中!(
キノトロープ/絵巻水滸伝)