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2010年 05月 31日
★梁山泊の108人 其之九十四
(論功賞罰にあたる軍政司)

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47★地正星“鉄面孔目”裴宣



あだ名である“鉄面孔目”の由来は、常に沈着冷静、正義を行うにあたって微塵も私心がないゆえである。
もとは裁判係の孔目官(文章を管理する役)だが、智勇兼ね備え、両刀の使い手でもある。
無実の林冲をかばったため、罪に落とされ流刑となるが、護送途中に飲馬川に山塞を構えていた山賊の“火眼シュン猊”トウ飛、“玉旛竿”孟康らによって救われた。
梁山泊では軍政司として厳しく軍規を取り締まる一方、出兵する頭領の告示を出したり、籤や賭証文など厳正を必要とする文書の作成にも携わる。
飲馬川の首領時代は、人肉を好み眼が赤くなったというトウ飛、ひねくれ者の孟康を従えていた裴宣である。通常は聚義庁にもうけた部屋で事務をとり、戦に出ることはないが、気概にあふれた裴宣は、ただの文墨の徒ではない。



「絵巻水滸伝」(第二部)連載中! キノトロープ/絵巻水滸伝

by suiko108blog | 2010-05-31 12:47 | 絵巻水滸伝人物名鑑【梁山泊】 | Comments(6)
Commented by 雲海 at 2010-05-31 19:35 x
こんばんわ。
鉄面孔目殿がはじめて登場した時は、すごく嬉しかったですねぇ。よくぞ、ここで!という感じでした。絵巻水滸伝は登場のタイミングが非常にうまいですよねぇ。
しかし、鉄面孔目殿は飲馬川であの二人とどういう会話してたのかなぁ。不思議な組み合わせだと思います。
Commented by 蔚山人 at 2010-05-31 20:48 x
こんにちは. いよいようちの部隊でもコンピューターを使うことができるようになりました. もう毎月絵巻水滸伝を見られます.

ところで惜しいのがあってこんなに文章を書きます. この前の梁山泊防衛前で見る数イッドンチミルした戦術と熾烈な戦闘描写が今度の對遼戦争ではまだ見えないですね. 好漢の個性が弱くなる後半部にはそれらがよほど重要だと思うのにまだなくて惜しいです.

健筆を祈ります!
Commented by 耶律夷列 at 2010-06-01 01:43 x
 裴宣が細かいことに拘る人であればトウ飛と孟康には自首を薦めて本人は山にはとどまってないでしょうから、余程おおらかな人ではあるんでしょうね。トウ飛は読み書きなんてできないでしょうし孟康は原典に比べると辛抱強くなさそうですから、裴宣が来るまでは奪い取った品物の記帳や分配は孟康が文句を言いながらやっていたような気がします。
Commented by suiko108 at 2010-06-02 10:40 x
梁山泊では珍しい(?)良識派の裴宣です。普段は、みなさんあまり裴宣について考えてみたことはないかも知れませんね。
絵巻では、その硬骨漢ぶりが際立っていますが、非常に几帳面な人でもありますから(しかも強い!)、飲馬川はきっとよく治まっていたことでしょう。
遼国戦はまだ始まったばかり。裴宣はじめ、今後の好漢たちの活躍にご期待ください!
Commented by 履歴書の賞罰 at 2011-10-10 21:53 x
とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。
Commented by suiko108 at 2011-10-11 10:39 x
履歴書の賞罰さん
また遊びに来てくださいね!


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