(論功賞罰にあたる軍政司)
47★地正星“鉄面孔目”裴宣
あだ名である“鉄面孔目”の由来は、常に沈着冷静、正義を行うにあたって微塵も私心がないゆえである。
もとは裁判係の孔目官(文章を管理する役)だが、智勇兼ね備え、両刀の使い手でもある。
無実の林冲をかばったため、罪に落とされ流刑となるが、護送途中に飲馬川に山塞を構えていた山賊の“火眼シュン猊”トウ飛、“玉旛竿”孟康らによって救われた。
梁山泊では軍政司として厳しく軍規を取り締まる一方、出兵する頭領の告示を出したり、籤や賭証文など厳正を必要とする文書の作成にも携わる。
飲馬川の首領時代は、人肉を好み眼が赤くなったというトウ飛、ひねくれ者の孟康を従えていた裴宣である。通常は聚義庁にもうけた部屋で事務をとり、戦に出ることはないが、気概にあふれた裴宣は、ただの文墨の徒ではない。
「絵巻水滸伝」(第二部)連載中!(
キノトロープ/絵巻水滸伝)