
“梁山泊”──遼国軍にとって、それは、恐怖の代名詞となった。
檀州、そして薊州へ。
契丹の城を次々と陥れる、無敵の梁山泊軍。
迎え撃つは、遼国王の実弟たる“皇弟”耶律得重とその四人の息子、そして猛将天山勇。かつて“鉄面孔目”裴宣が立籠る飲馬川において、登飛、孟康らと戦ったあの男、薊州総兵大将──弩の名手として遼国に並ぶ者なき勇者である。得物は号して“一点油”。
その“一点油”から放たれた、一本の箭が……!
※文中の「登飛」は、正しくは

です。
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キノトロープ/絵巻水滸伝)