風流天子の寵愛する愛人であり、また“浪子”燕青とも微妙な情宜を交わす美女李師師ですが、
彼女には歴史上でも有名な恋人がいたと云われています。
その人の名は、周邦彦。字を美成。北宋の官僚であり、かつ非常に有名な詩人です。
彼が李師師の部屋にいた時、徽宗がやってきたので寝台の下に隠れたとか、その時のことを詩にしたために怒りを買って役を解かれてしまったとか、いろいろと面白い話があります。
その周邦彦は、ちょうど梁山泊が招安を受けた頃に亡くなっています。この人が生きていれば、梁山泊と李師師の関係も、少し違っていたかもしれませんね。
「絵巻水滸伝」(第二部)連載中!(
キノトロープ/絵巻水滸伝)