
「お嬢さん、この“王矮虎”が相手だ!!」
王英は扈三娘の前へ飛び出した。襲いかかる双刀をひらりとかわし、二の太刀、三の太刀も巧みに流した。
「すげぇ別嬪だ」
王英は思わず身を乗り出した。
「たまんねぇ!!」
その瞬間、日輪刀が王英の頬を切り裂いた。
「わっ」
王英は思わず馬を退いた。彼方に楊雄が駆けて来るのが見えた。
「下がれ、王英」
「邪魔するな!!」
王英は頬に流れる血を嘗めた。
「俺の女だ!!」
第六問の答えは
“矮脚虎”王英でした!
(「絵巻水滸伝・第6巻・42回『戦火』」)
みなさん分かりましたか?
やはり水滸伝一の美女といえば“一丈青”扈三娘ですね。
華麗に戦場に現れれば、王英でなくとも眼を奪われてしまいます。