★中軍を守護する騎兵驍将
中軍、すなわち梁山泊首領たる“及時雨”宋江が率いる本隊です。呂方と郭盛は、宋江個人を守る親衛隊を率いています。紅の呂方と白の郭盛、装いも華麗な二将は、得意の方天画戟を掲げ、戦となれば常に宋江のそばに控えているのです。
55★地祐星“賽仁貴”郭盛
白装束に身を固め、方天画戟を使う。その姿が唐初の勇将・薛仁貴を彷彿とさせるため、あだ名は“賽仁貴”──「薛仁貴まさり」。薛仁貴も戟を使い、白衣を身につけた英雄である。水銀の商人だったが、黄河で船が転覆し、故郷へ帰れなくなった。かつて画戟を習って相当な腕前であったため、同じく方天画戟を使う呂方の噂を聞きつけると、腕くらべに対影山を訪れた。しかし、毎日決闘しても勝負がつかず、やがて呂方から対影山の二つの峯を一つずつ仕切ろうと提案されるが、郭盛は納得しない。二人はたまたま通りがかった宋江に仲裁されるまで、十数日も勝負を続けた。性格は呂方よりやや寡黙。
「絵巻水滸伝」(第二部)連載中!(
キノトロープ/絵巻水滸伝)